虎番記者席

■ 福原完投負け…
05/10 千葉マリン
◆対ロッテ1回戦
[ロッテ1勝0敗0分]
神000 000 000=0
ロ101 100 00X=3
[勝]小野 4勝1敗
[S]小林雅1敗11S
[敗]福原 1勝5敗
▼本塁打
(神)
(ロ)


 粘投も実らなかった。猛虎の右腕エースとして、最後までマウンドに立ち続けた。簡単には降板したくない。パ・リーグ首位を快走するロッテとの第1ラウンド。福原が意地を見せた。8回8安打3失点(自責点2)。打線の援護がなく、5連敗を喫したが、試合後はサバサバとした表情で前を見つめた。

 「状態は悪くなかった。なんとか粘れたんですけど」

 不運な“完投負け”。一回、先頭の小坂の三ゴロを今岡が失策。一死三塁から、福浦に先制の右前適時打を浴びた。前日に久保投手コーチが、「ロッテにはカーブが有効」と指令を出していたが、福浦にそのカーブを痛打された。「やってはいけない点をやってしまった」と福原。味方のミスをカバーするのが大黒柱としての責任。唯一の反省材料だった。

 五回以降は140キロ後半の直球を主体に真っ向勝負。スコアボードにゼロを並べた。福原の後半の復調ぶりが、今後のロッテ封じの“お手本”になると久保投手コーチが指摘した。「勢いがある。怖いもの知らずで、きた球を積極的に振ってくる。ピッチャーが恐々していた。受けていた」と、チーム打率.303を誇るロッテ打線を勢いに脱帽したが、「飛び込んでいくこと。早くにバンと振ってくるし、最初に勝負すること」と終盤に見えた福原の強気の攻めに、ロッテ打線封じの糸口を見出していた。

 「明日から2つとるよ」と同投手コーチは巻き返しを誓った。福原の完投負けを無駄にはしない。一丸となった虎投が、明日こそロッテを止める。

■セ・リーグ順位表
[2005/05/10現在]
   勝 敗 分 差
1中日 21 12 0 ―
2阪神 17 16 1 4.0
3広島 15 15 1 0.5
4横浜 14 15 2 0.5
5ヤクルト 14 16 0 0.5
6巨人 13 20 0 2.5
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