虎番記者席

■ 開幕アウト!
 右足を痛めて帰阪していたスペンサーの再検査の結果が、球団から発表された。骨に異常はなく、「右足首ねんざ」と診断され、ゲーム復帰まで6週間かかる見込み。開幕アウトとなった。

 25日の練習後、宿舎の玄関で車から降りた際に、段差を踏み外し、右足を痛めていた。同日に高知市内の病院では「右足関節内反ねんざ」と診断され、27日に大阪市内の病院でMRI検査を受けていた。

 常川チーフトレーナー補佐は「安芸にいない選手のことなので、コメントできない」としたが、球団側は「ゲームに出るまで6週間かかると聞いているので、全治はもっと早いでしょう」と説明した。

 浜中、林、桧山との右翼争いの中で、実戦8打席無安打。“自滅”という形での脱落に、岡田監督は、「ゲームに出られるのを待つしかない。開幕は無理やろ。心配はしてへんよ。自分の不注意やから」とバッサリ。今後は帰国せず、ファームで調整していくが、一軍復帰への道は厳しい状況だ。
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■ 今年こそ交流戦Vや!
 5月9日から6月22日に行われるパ・リーグとの交流戦で使用する復刻版ユニホームを報道陣に公開した。昨年はホーム用のみだったが、ファンからの要望もあり今年はビジター用も作られた。

 昨年、ホーム用の黄色の入ったタテジマ(1979〜81年着用)はビジター用に変更。新たにホーム用に青いユニホーム(79〜83年着用)を使う。当時はタテジマをホームで、青色をビジターで使用していたが、今回は逆パターンになる。

 ただし青いユニホームのパンツは、入団の79年から着用した岡田監督の意向で若干の変更が施された。サイドは当時の「ダイヤモンドライン」ではなく黒と黄色のストレートラインになった。岡田監督は「ギザギザは見栄えがよくなかった」と説明。牧田球団社長は「監督は選手が活動しやすい機能的なことも考えたのでしょう」と説明した。
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■ 豪快置き土産弾!
02/26 高知市営
◆オープン戦
神002 003 204=11
オ000 010 030=4
[勝]能見 1勝
[敗]平野佳1敗
▼本塁打
(神)町田1号・浅井1号・林1号
(オ)


 大したもんや! 林威助がオリックスとのオープン戦で右越え2ランを放った。明日からのWBC台湾代表チームへの合流を前に有終の美を飾る豪快弾。右翼争奪戦を繰り広げる浜中に、一歩も引けを取らない内容で春季キャンプを締めくくった。チームも16安打11点の猛攻で、関西ダービーに連勝。猛虎は今年もやっぱり強い。
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■ 江草4回0封!
02/25 安芸
◆オープン戦
オ000 000 010=1
神000 020 10X=3
[勝]金沢 1勝
[S]ダーウィン1S
[敗]加藤 1敗
▼本塁打
(オ)牧田1号
(神)


 猛虎に球春到来だ。リーグ連覇を目指す岡田阪神が2006年オープン戦を白星発進した。“開幕投手”を務めた江草が、4回無失点の好投。左打者の胸元を突く新球シュートに手応えをつかみ、先発6番手争いで先手を奪った。明日のオリックス戦には同じ左腕の能見が先発。ハイレベルなサバイバル戦が幕を開けた。
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■ まるで中学生!?
 えっ、主砲が中学生並みに!? 安芸2次キャンプで初となる特打に臨んだ金本が移籍4年目で“最悪の絶不調”と自己分析した。計120スイングで22発ながら本人不満足の打撃内容に「中学生に戻ったわ」と苦笑いを浮かべた。もっとも全幅の信頼を寄せる岡田監督は心配いらずを強調。むしろ開幕全開への予兆を見て取った。
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■ さすがアテネ銀腕!
 先発ローテ争いに火を付けた。新外国人・オクスプリングが、紅白戦に初登板。3安打を浴びながらも宝刀・カーブが冴え、2回を無失点に封じた。見守った岡田監督も「あのカーブは隠さなアカン」と絶賛。昨年のローテ右腕・福原、杉山がこの日はともに振るわず、サバイバル戦は激化の様相を呈してきた。
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■ 剛球復活!
 20勝再びだ。井川が今季初実戦となった紅白戦で2回をパーフェクトピッチ。昨季の打点王、今岡に対しては見応え十分のガチンコ勝負を演じ、左飛に打ち取った。MAXは147キロを計測と今春のテーマに掲げていた直球再生を実証。5年連続の開幕投手へ向け、今年の井川はホンマ、ひと味ちがう。
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■ 大抜擢!
 総大将も一目ボレや!高校生ドラフト4巡目・前田を25日のオープン戦初戦で起用することを、岡田監督が明言した。阪神の高卒新人ショートでの出場は、1966年の藤田以来40年ぶりの快挙となる。

 「シートノックも入れるし、オープン戦も使うよ。いいもんは使わんとな」

 指揮官はウワサの高卒ルーキーに、熱いまなざしを送っていた。1軍のフリー打撃の打球音が響き渡る中、三塁側ファウルゾーンでノックを受けた。

 「めちゃくちゃ緊張しましたよ」

 周囲からひしひしと感じる視線。さらに同じノックには、ベテラン・片岡の姿もあった。並の新人なら縮み上がってしまうところだが、さすがは薩摩男。「自分的には完ぺきにできたと思います」とサラリと言ってのけ、指揮官の確約も引き出した。

 かつてのライバルの活躍も刺激になった。同じ九州出身の日本ハム1巡目・陽は、17日の阪神との練習試合に出場。いきなりヒットを放った。「向こうの方が能力はすごいですけど、負けたくないです」。今度は大和が刺激を与える番だ。
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■ サバイバル開始宣言!
 猛虎の内部抗争がいよいよ激化する。安芸2次キャンプのため高知入りした岡田監督が連覇を狙う06年の戦力として35〜40人の“1軍枠”を設定した。ルール上の28人枠+故障など不測の事態にも対応できる陣容。休日を除く計9日間の2次キャンプ中には紅白戦とオープン戦を合わせて5試合の実戦を予定する。

 「こっからやろうな」

 それが指揮官の号令だった。沖縄では選手個々のレベルアップがテーマなら、安芸は実戦テストの場。合流組5選手を加えて1軍は総勢46人。ふるいをかける時期に入ったことを明言した。

 「やってきたことがいかに試合に出るか。最終的な28人を決めるのはまだまだ先でも、人数・枠はあるんやから」

 今季戦力と位置づける選手枠は35人強。特に層の厚い投手陣には「16〜17人くらいでいけたらいい」と具体的な数字を提示した。2軍が24日に安芸キャンプを打ち上げるため、22、23日の紅白戦がまず最初の開門だ。芸西村の宿舎到着後は2軍首脳陣を交えたスタッフ会議を開催。「いい報告は来とる。楽しみ」。サバイバル開始を宣言した。
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■ 最高の一発締め!
 沖縄・宜野座での1次キャンプを打ち上げた。午前中の練習では浜中がフリー打撃で右越えにアーチをかけて締めくくり。岡田監督も、その復活を、林威助の成長とともに収穫に挙げた。阪神は20日に2次キャンプ地の高知・安芸に入る。
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■ 究極打線大噴火!
 常勝軍団へ岡田監督が理想とする「1番・鳥谷、2番・赤星」の夢オーダーがいきなり機能した。試運転となったヤクルト戦。初回に鳥谷が松岡から右翼線二塁打を放つと赤星は一、二塁間を破る右前打で無死一、三塁。一挙3得点の突破口を開いた。

 「将来、阪神が本当に強くなった時の打順は鳥谷と赤星の1、2番や。赤星はいつでも3割は打てるんやから、それには鳥谷がもっと成長せなアカン」

 将来的なプランとして頭の中にしまい込んでいたが、この日の先制パンチがそう遠くないことを予感させる。

 「きょうは試した段階やけど、シーズン中に可能性がゼロのものは試さんよ」と正田打撃コーチ。現実的には開幕1、2番は赤星と藤本(関本)が濃厚とはいえ、選択肢の一つには浮上した。

 今季の実戦初安打だった赤星は「タイミングを前にすることを意識していたので内角ストレートを右前打できたのは嬉しい。たまたま無死二塁で打席が回ってきただけで、右方向に進塁打を狙うという考えはなかった。きょうは2番だからとかは考えてはいない」と調整の中で自分の打撃練習をしただけ。

 一方の鳥谷も「きょうは打順が1番とかは何も関係ないです」と首脳陣の期待を平然と受け流したが、4度の練習試合で18打数7安打.389と急激な進化を遂げている真っ最中。今季予定の7番から1番昇格へも間違いなく近づきつつある。
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■ 快振1号!
 ついに待望の一打が飛び出した。打撃不振に陥っていた浜中が、練習試合・日本ハム戦で5回の第2打席に“今季初安打”となる1号ソロ。守備では右肩手術後初となる右翼から本塁へのワンバウンド送球を見せた。「きょうは本塁打より守備の方が一番うれしかった」。実戦3試合目にして目覚めの一発を放った若き大砲。ギュラー奪回へ向けて突っ走る。
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■ 林に直接指導!
 決戦前の“力水”だ。岡田監督が宜野座キャンプ入り後初めての直接指導を林威助に行った。17日の練習試合・日本ハム戦には浜中とスペンサー、18日のヤクルト戦には桧山も出場。いよいよ本格化するライト争奪戦を控え、指揮官は背番号31を託した期待の大砲候補に約30分間の熱いアドバイスを送った。
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■ 連覇確信!
 連覇できる! 星野SDが沖縄・宜野座キャンプを訪問。充実したブルペンにV2を確信した。

 「やっぱりキャンプはブルペンよ。選手層が分厚くなったなあ。ピッチャーは何人おってもええんや。ここ(1軍)に来るのはちょっと早いんとちゃうかという選手は1人もおらんかったな」

 エース井川が力のある直球をぶち込めば、ベテラン下柳は技を見せつけた。江草、能見ら若い投手が精いっぱいにアピールしてくる。ペナントレースは投手力が信条。12球団一の質と量を誇る投手陣が06年シーズンも間違いなく猛虎を浮上させると感じ取った。

 「連覇とかは抜きにしても、今年も必ず上には行けるやろう」

 新戦力のオクスプリングにも合格点を出した。長嶋JAPANを7回途中まで無失点に抑えた04年アテネ五輪準決勝はスタンドで観戦していた。「それからは見てないけど、まだ5、6分の力だろうし、実戦になったら変わってくる」。キャンプとはいえ、見るものすべてが「◎」だった。

 「岡田も今シーズンを楽しみにしている感じだったな。言葉から自信があるのがわかったよ」

 星野SD自身が指揮をとり優勝した03年の翌年は4位に終わった。「そんなことはもうないよ」。巨人、ヤクルトの戦力補強と中日の投手力に脅威を覚えていたが、心配は宜野座入りして杞憂に終わりそうなのが嬉しかった。
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■ 無心300スイング!
 練習試合2試合を終えて7打数ノーヒットの浜中が、休日返上で打撃練習を行った。宜野座ドームでマシンを相手に約1時間の特打。正田打撃コーチ指導の下、打撃フォームを修正した。キャンプも中盤に入り疲れもピーク。それでも「1本安打が出れば気持ちが違う。あとはバットを振り込むだけ」と巻き返しを誓った。
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■ 仕上がり90%!
 アニキも思わず脱帽です。3月に開催される野球の国別対抗戦「WBC」の日本代表・藤川が、前日に続きフリー打撃に登板。金本に対して25球を投げ、安打性の打球はわずか4本に抑えた。「前のクールが10だとすると、今はもう90ぐらい」。苦心のキャンプをクリアして、いよいよ臨戦態勢が整った。
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■ 06年虎1号!
 まさに驚弾だ。林威助が練習試合・日本ハム戦(名護)の9回2死一、二塁で決勝3ラン。目の覚めるような高速ライナーには岡田監督も「エグかったな」とうなった。大ブレークが期待される左の長距離砲。連覇を目指す岡田阪神06年初実戦で放ったチーム第1号で、右翼戦争に猛烈アピールだ。
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■ 新兵器で再発進!
 オープン戦出場へ“視界良好”だ。急性結膜炎のため別メニュー調整を続けていた赤星が、沖縄キャンプ第3クール初日、7日ぶりに本隊での練習に再合流した。

 「ファンの方にも心配をかけたんで、その心配を取り除こうと思ってしっかり打った。サングラスだと横が見えるので、違和感もなかった」

 離脱後は眼鏡をかけて打撃練習を行っていたが、視界が制限されるため思うようにいかない部分があった。しかし、この日朝に発注していた度の入ったサングラスが手元に届いた。オークリー社の露木スポーツマーケティングディレクターは「今回持って来たサングラスは球面レンズなので、サイドの死角となるレッドゾーンがなくなり周辺視野が広がります」と説明した。

 裸眼視力は0.05。しかし、度の入ったサングラスをかけると視力は1.2。その新兵器を装着して練習に参加。フリー打撃では“今季第1号”のサク越えを放つなど、ライナー性の打球を広角に打ち分けた。守備でも好プレーを連発。試合形式のノックではスライディングキャッチを見せるなど、球場に詰めかけた観客を沸かせた。

 「調整も遅れていない。焦りもない。オープン戦初戦ぐらいに出られたらいいですね」

 14日の再診で医師からゴーサインが出れば再びコンタクトを装着できる。目標の200安打へ向けて再始動した虎の切り込み隊長が、25日のオープン戦初戦(対オリックス、安芸)出場へ向けて徐々に調整ペースを上げる。
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■ 投手に珍ノルマ!
 安全牌になるな。岡田監督がキャンプ休日のこの日、投手陣に「打率1割」のノルマを課した。一昨年は.096、昨年にいたっては.080と就任以来2年続けて“2ケタ”の数字に頭を悩ませてきた指揮官。「物足りなすぎるよ。1割は打て、と言ってるんだ。最低でも3ケタはないとな」とマウンドだけでなく、打席での奮闘も求めた。

 「(打率の)最初にゼロがついたらあかんわ。セ・リーグでやる以上はしゃあないこと。打てば自分も楽になる」

 昨年の投手打率はリーグ4位。1位・ヤクルトの.173に大きく水をあけられた。「打撃が一番いいのはヤクルトの投手。去年はいきなり(開幕3試合目に)高井にホームラン打たれたし、川島や藤井もいいやろ」と、苦い記憶をたぐり寄せた指揮官。今季も開幕カードはヤクルト戦とあって、打力向上で互角の土俵に立っておきたい気持ちは強い。

 送りバントやバスターなど走者を進める仕事はもちろん、ここ一番で快打が出れば投球も乗ってくる。今キャンプでは新設の宜野座ドームを使って、投手の打撃練習時間を増やした。岡田監督は言う。「バットを振れば体のキレも出る。室内なら寒さで手がシビれることもない。投手もチャンスで打てば、点になるんやから」。06年猛虎打線は、9番がアクセントになる。
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■ ライト争い歓迎!
 桧山が今キャンプで初めてランチ特打に登場。83スイングで19発のサク越えを放ち、健在ぶりを見せつけた。甲子園と同じライトからレフトへの“浜風”も、もろともしない。左打席から弾かれた放物線は、総て右翼席へと着弾。残った感触は、百戦錬磨のプロ15年生にとっても上々のものだった。

 「初めてにしてはいい打球が打てたね。後は微調整。総てにおいて向上心を持って、1つでもランクアップしたい」

 キャンプイン早々、復活をかける浜中、左の大砲候補・林の陰に隠れていたが、焦りは一切なし。この日の力強いスイングがあれば、それも当然かもしれない。「(定位置争いで)騒いでもらって結構。話題になるのはうれしいからね」。右翼争奪戦は、この男抜きには語れない。
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■ 仕上がり最高!
 サブ球場への移動路。金本は座り込んで山盛りのかき氷をほお張った。沖縄とは思えない肌寒い強風もむしろ心地いい。昨春と同じ“2.8”にランチ特打初登場。全88スイングで改めて仕上がりの良さを実感した。

 「もう10割の力でバットを振れている。(仕上がりは)早いよ。去年も早かったけど、今年はもっと早いなあ」

 5連発を含む16本のサク越えはすべて右方向。逆風を切り裂いて飛んでいった。打撃3部門すべてで自己最高の成績を打ち立てた05年をしのぐ自信と余裕漂う調整だ。

 指揮官の“前言撤回”も引き出した。世界新記録となる904試合連続フルイニング出場は開幕8試合目で到達。岡田監督は記録達成後も主砲のこだわりを尊重していくことを強調した。

 「本人は通過点のつもりやろうな。話をしてもあいつは“出る”と言うやろう。無駄や(笑)」

 昨季終了後には世界新の後には「休ませることも考えたい」と体調面への配慮を示し、金本と話し合いの場を持つことも示唆していた。しかし、その機会を待つまでもなく“説得”を断念。「調子がええんやろうな」。動きを見れば一抹の不安は消え去った。

 「このクールは思い切り振るだけ。セーブなんてせんよ。そのままやっていくだけやな」

 視界良好の試運転。世界新も、その先も。限界を知らない金本が足取り軽く“鉄人道”を突き進んでいく。
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■ 熱血化計画!?
 エースに“熱血化計画”だ。左手人さし指のツメにヒビが入っていた井川がキャンプ第2クール初日、4日ぶりに投球練習を行った。3月31日の開幕ヤクルト戦へ再発進した左腕には、牧田球団社長直々、甲子園球場で井川が登板する際の入場曲の変更の要望も下った。久保投手コーチも「もっと感情を表に出してほしいね。派手なガッツポーズがあってもいい」本音はもっともっとエースとしての存在感を示してほしいと願っている。チームを鼓舞するアクションとイメージチェンジ。連覇のキーマンへの要求はますます大きくなる。
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■ 鳥谷リラックス!
 鳥谷が休日返上でマシン打撃。宜野座ドームで約1時間30分にわたってトレーニングに励んだ。「体は全然大丈夫です。試合が始まるまではバットを振り込んで、試合の中で課題をみつけていきたい」。報道陣とも冗談をかわすなど、練習後はリラックスムード。3年目を迎え、キャンプも余裕の表情が漂っていた。
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■ 林・株価急騰!
 林威助が宜野座キャンプ第1クール最終日の、打撃練習で計69発のサク越えを披露した。右翼争いをリードする浜中が初日に放った63発を上回る豪打で、開幕スタメンの「大穴」から「対抗」に浮上。岡田監督は「実績より現状の力」と、実戦の結果で桧山、スペンサーを加えた“四つどもえ”に断を下すことを明言した。
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■ 回復ぶりアピール!
 ブルペンに“J”が緊急初登場だ。昨年11月の左ひざ内視鏡手術のため、キャンプ初日から別調整を続けていたウィリアムスが、術後初となった本格的な投球練習で良好な回復具合を確かめた。

 「みんなを心配させないように気持ちを前面に出して投げた。自分としては予定していたこと」

 他の投手陣がサブ球場でキャッチボールしていた午前11時過ぎ。ブルペンを独占して25球を投げた。コーチ陣にブルペン入りを直訴したのは朝の散歩後。岡田監督の視察も間に合わないままに終わった早業だった。

 「聞いてなかったわ。(ブルペン解禁は2月)中旬ごろと言うとったけどなあ」

 初日の時点でキャッチボール距離が約80メートルに届くなど肩の仕上がりは万全に近い。とはいえ、初ブルペンはあくまでリハビリ過程の一環。本隊合流の時期もまだ未定だ。

 「無理することはないんだけど…。焦らないでほしいね」

 あまりの熱の入れように久保投手コーチも自制を促すほど。虎投の生命線“JFK”の一角を担う助っ人左腕がはやる気持ちを抑えながら一歩ずつ前進していく。
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■ 全開ダーウィン!
 2年目の進化だ。ダーウィンが初ブルペンで快速球を連発。虎の最速王へ堂々と名乗りを挙げた。

 これが肩慣らしなのか。スライダー、チェンジアップ、ツーシームを織り交ぜた30球。特に速球の速さは他を圧倒。受けた本田ブルペン捕手が「推定145キロ」と認定したほどだった。

 「オフにしっかりトレーニングをやってきたからね。トレーニングで下半身を鍛えてきたんだ」

 昨季の2軍公式戦では自己記録となる156キロを計測した。一方の球団記録は久保田が出した157キロ。猛虎最速の冠奪取を視界にとらえ、横浜・クルーンに続く日本球界2人目の160キロ超えも決して夢ではない。

 「確かにスピードは頭に入れてやっている。自分の武器だからね。でもそれ(160キロ)は絶対に無理だよ」

 言葉では笑い、目の奥はキラリと光った。来日1年目の昨年は主に2軍暮らし。腐らず地道に合理的な投球フォーム習得に取り組んできた。岡田監督もその成長ぶりに目を細める。

 「元々、ボールは速いから。理にかなったフォームを教われば…」
 荒削りだった高い素質に理論が付加することで大化けする可能性は十分。伸びしろを考慮されての契約更新だった。

 昨春はスポット参戦に終わったオープン戦も今春はフル帯同することが既に内定。外国人枠を巡る競争でも首脳陣の評価は、もう1年前のような“大穴”ではない。

 「(1軍登用も)あるよ。十分に」。指揮官の期待に応えるべくダーウィンが“160キロ進化論”を構築していく。
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■ 虎のサブマリン!
 岡田監督が沖縄・宜野座キャンプでオリックスから移籍の新戦力、相木に「使える。球に力がある」と絶賛した。アンダースローで41球を投げ込んだ相木は「もっと下で投げてもいい」と、更なる進化を予告した。

 青写真はできた。最初から最後までブルペンで調整を確認した岡田監督。その目に止まったのは、相木だ。

 「相木は使えるわ。いいボールを放っている。キレがいい。あそこから力のあるボールを投げたら、そう打てん」

 キャンプ初日から、いきなりメスが入っていた。スリークオーター気味だった右ひじの高さをサイドスローより下げた。2日目となるこの日も捕手を座らせて41球。地面から伸び上がる白球が快音とともに、ミットを突き上げた。

 「(セ・リーグには)あんなタイプはいないからな」。日本シリーズではロッテ・渡辺俊にねじ伏せられた苦い思いもある。「さらに変則にする必要はない。どこから投げてもボールに力があれば抑えられる」。フォームよりも、本来の球威に太鼓判を押した。

 「やりがいもあるし、いい感じで投げられている。もうちょっと下から投げたい」と相木。もともとアンダーだったが、どこまで地面に近づくか…。虎のサブマリンの進化に注目だ。
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■ 爆笑スタート!
 いよいよキャンプイン! 練習前のセレモニーで、宜野座村へ感謝のあいさつをした岡田監督が、いきなり爆笑スピーチだ。
 
 「また宜野座“市”でキャンプをできることになりました。今年は悲願を達成してもう1つのチャンピオンフラッグを掲げたいと思います。安芸ドーム…?ちゃうわ。宜野座ドームをプレゼントしてもらって、本当にありがたいと思います。これで雨が降ってもやりが降っても練習ができます。練習試合もありますから皆さん足を運んでください」

 マイクで流れた珍スピーチに選手ら場内は大爆笑。セレモニーの後には「慣れてないから自然と安芸ドーム言うてもた」と苦笑いだった。
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