虎番記者席

■ 投手に珍ノルマ!
 安全牌になるな。岡田監督がキャンプ休日のこの日、投手陣に「打率1割」のノルマを課した。一昨年は.096、昨年にいたっては.080と就任以来2年続けて“2ケタ”の数字に頭を悩ませてきた指揮官。「物足りなすぎるよ。1割は打て、と言ってるんだ。最低でも3ケタはないとな」とマウンドだけでなく、打席での奮闘も求めた。

 「(打率の)最初にゼロがついたらあかんわ。セ・リーグでやる以上はしゃあないこと。打てば自分も楽になる」

 昨年の投手打率はリーグ4位。1位・ヤクルトの.173に大きく水をあけられた。「打撃が一番いいのはヤクルトの投手。去年はいきなり(開幕3試合目に)高井にホームラン打たれたし、川島や藤井もいいやろ」と、苦い記憶をたぐり寄せた指揮官。今季も開幕カードはヤクルト戦とあって、打力向上で互角の土俵に立っておきたい気持ちは強い。

 送りバントやバスターなど走者を進める仕事はもちろん、ここ一番で快打が出れば投球も乗ってくる。今キャンプでは新設の宜野座ドームを使って、投手の打撃練習時間を増やした。岡田監督は言う。「バットを振れば体のキレも出る。室内なら寒さで手がシビれることもない。投手もチャンスで打てば、点になるんやから」。06年猛虎打線は、9番がアクセントになる。
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