虎番記者席

■ 剛球復活ショー!
 速い、凄い、力強い! あの剛球が帰ってきた! 久保田が安芸キャンプ最後の紅白戦に紅組の3番手で登板。MAX152キロのストレートで2回5奪三振の力投を披露した。実戦3試合目で、ようやく結果を出した「K」。岡田監督もキーマンの復活を確信していた。
[ comments(0) ]
■ 鳥谷6番構想!
 明日は紅白戦、3月1日の最終日は半日練習で打ち上げ。実質上、キャンプ最後の特打は雨中だった。プロ4年目の春。鳥谷の進化は打球が証明していた。

 勢いが違う。伸び方が違う。スコアボード直撃が3発、右翼ネットの上部も揺らした。フリー打撃と合わせて計169スイングで27発。鋭い打球は安芸の雨を何度も切り裂いた。真後ろから見ていた正田打撃コーチは目を見張る。

 「打球の飛び出しが速くなったよなあ…。それが飛距離につながっとるんちゃうかな。トップの位置からインパクトまでスイングに速さがある。下(下半身)と上(上半身)が合っているからやろうね」

 コーチ就任から3年。師の目にもう課題は見当たらない。着実に上がる一流打者への階段。周囲の評価を鳥谷自身は「そういうのは自分では分からないですから」と軽く受け流した。

 大飛躍の予感が漂う早春。注目はいったい何番を打つか、だ。昨春には未来構想として1番案も浮上。今春は既に終えたオープン戦2試合は6番と3番に座った。正田コーチは主力登場まで3番起用の継続を示唆した上で、来るべきベストオーダーでは“第2の4番打者”と位置づける。

 「1番には赤星にどっしり座ってほしい。だから鳥谷には浜中ともう一つのクリーンアップになってくれたらいい」

 赤星が塁に出て、シーツ、金本、今岡のクリーンアップが還す。その後さらに浜中、鳥谷、矢野の裏クリーンアップによる波状攻撃が続く。構想通りなら福原、安藤の離脱など投手陣が抱える不安要素を補うほどの厚みが打線に生まれる。

 正田コーチは「ベストオーダーでいくのはオープン戦最後の2試合」と見通しを明かした。来月24、25日のヤクルト2連戦が“ダブル・クリーンアップ”を持つ新打線の披露式だ。守り勝つだけじゃない。今年の猛虎は打っても強い。
[ comments(0) ]
■ 岡田三塁ベースコーチ!?
 これで「奥の手」が使える。セ・リーグのアグリーメントが改正され、岡田監督自らが要望していた、監督によるベースコーチが今季から可能になった。

 実は岡田監督は昨年も三塁コーチとして立つことを模索していた。8月3日の巨人戦の試合前のことだ。前日までの10試合を2勝7敗1分けと大きく負け越しており、ムードを変えるため、指揮官は「三塁ベースコーチに立つことはできないか」と確認した。関係者がアグリーメントでは、コーチしか入れないことになっていることを説明。断念した経緯があった。

 今回、改正の対象となったのはこのアグリーメントだった。ベースコーチに関して記述した第7章(試合)第24条(ベンチに入ることのできる人員)の5項には「ベースコーチは(ベンチ入り登録された)7名のコーチの中から指定された2名とする」とあった。これを阪神球団からの申し入れによって改正。「7名のコーチ」という部分を「監督と7名のコーチ」と書き替え、他の修正個所とともにリーグの理事会の承認を得た。

 かつては監督が三塁ベースコーチに立つ姿は珍しいものではなかった。セ・リーグでも1975年(昭50)に巨人・長嶋監督が務めており、恩師である故仰木彬氏もオリックス時代に立ち、チームを優勝に導いている。岡田監督が三塁ベースコーチに立つことになれば、星野政権下で内野守備コーチを務めた2003年以来4年ぶり。宮崎オーナーも「もっと話題を提供しないといけない」と、人気球団の宿命を理解しており、指揮官が自らグラウンドに立つことで、その役目を果たすこともできるはずだ。

 長いシーズンだけに、いい時ばかりではない。猛虎の将がグラウンドからゲキを飛ばす。そんな姿が、今季は見られるかもしれない。
[ comments(0) ]
■ 意地とプライド!
02/25 高知市営
◆オープン戦
神000 000 000=0
オ002 000 34X=9
[勝]吉井 1勝
[敗]江草 1敗
▼本塁打
(神)
(オ)由田1号


 赤星がオリックス戦で3打数2安打。専売特許の盗塁も2つ決めた。この日は「2番・中堅」でのスタメン出場。代わりに「1番」に入った赤松に力の差を見せつけ、中堅テスト中の林をもシャットアウトする大暴れだった。
[ comments(0) ]
■ 開幕ローテ見えた!
02/24 安芸
◆オープン戦
オ001 011 000=3
神010 000 000=1
[勝]川越 1勝
[S]岸田 1S
[敗]杉山 1敗
▼本塁打
(オ)
(神)


 オリックスとのオープン戦開幕投手を務めた能見が、MAX142キロ速球に変化球を織り交ぜ4回を1失点、4Kの好投。紅白戦での好投と合わせ“ポスト井川たち”争いのリードをさらに広げ、開幕カードの広島3連戦(3月30日から、京セラドーム大阪)での先発へも大きく前進した。
[ comments(0) ]
■ 4番で初打点だ!
 春季キャンプの総仕上げだ。浜中が明日、オープン戦開幕となるオリックス戦に4番打者として先発出場する。これまでの紅白戦、練習試合では全6試合に出場し、19打数6安打6打点を挙げ打率は.316と好調をキープ。「これからは結果だけにこだわる」と意欲。早くも主軸としての本能を見せる若きポイントゲッターが打点量産を武器にレギュラー死守を狙う。
[ comments(0) ]
■ オーナー納得弾!
 鳥谷が春季安芸キャンプ第5クール3日目、紅白戦で初回に逆転3ランを放ち、3回にも藤川から右前打をマークした。観戦に訪れた宮崎オーナーは「打つべき人が打った。リーダーになってもらわないとな」と、その飛躍に期待を寄せた。
[ comments(0) ]
■ 代打の神様襲名!
 “新神様”襲名や。1・2軍が安芸に会した紅白戦、名前にたがわず“光る”男がいた。中日を戦力外になり昨秋にテスト入団した高橋光が初打席初適時打で猛虎デビューを飾った。勝負強い打撃に大満足の岡田監督は早くも切り札として指名。虎の“代打の神様”の系譜に新しい名前が加わった。
[ comments(0) ]
■ 闘魂バット伝承!
 これがアニキ流の闘魂伝承だ! 金本が安芸2次キャンプ初日、野原と橋本の両新人に愛用のマスコットバットを贈った。これを振って鍛えろ―。猛虎の将来を担う“金の卵たち”へ向けたメッセージを添えた。18歳コンビが見学したランチ特打ではバックスクリーン直撃の推定135メートル弾も披露。本人納得の打撃内容でキャンプ後半を発進した。
[ comments(0) ]
■ センター試験!
 期待の大砲候補・林が明日からの安芸2次キャンプ中の紅白戦で“センターテスト”を受けることが決まった。1次キャンプで打撃開眼を実証。赤星が腰痛で調整遅れというチーム事情から、首脳陣は安芸の紅白戦では中堅のポジションで実戦経験を積ませる方針を固めた。戦乱の予感漂う猛虎外野陣。林が“下克上キャンプ”の中心だ。
[ comments(0) ]
■ 鬼の決断!
 岡田監督は宜野座キャンプ最終日、別メニュー調整を続ける福原と安藤を1軍本隊から離脱させる決断を下した。再調整を命じられた両右腕は20日からファームで故障個所の完治に専念する。期待の開幕投手候補がまさかの戦線離脱で、V奪回に早くも暗雲が漂い始めた虎。不安を抱えたまま、明日には2次キャンプ地の高知県に入る。
[ comments(0) ]
■ 鮮烈デビュー!
 どやっ!これが虎の黄金ルーキーや! 希望入団枠・小嶋が、日本ハムとの練習試合に登板。最速145キロ速球主体に3者連続三振を奪うなど2回をパーフェクト投球。「完全デビュー」で“ポスト井川たち”争いのトップに躍り出た。
[ comments(0) ]
■ 今年こそやりまっせ!
 今季7年目を迎える太陽が、練習試合・ヤクルト戦で4回から2番手として登板。2回を1安打無失点に封じ込んだ。8日の紅白戦に続く好投に、岡田監督も高評価。右の先発候補として、着実に足場を固めてきた。
[ comments(0) ]
■ 本気モード突入!
 主砲が本気モードに突入だ。金本が今岡と同じ組でランチ特打に臨んだ。84スイング中、14本のサク越え。打撃ケージ裏で見守った広澤打撃コーチが「今年初めて本気で打ったんじゃないの?」と評価した。

 「調整は順調?昨年と一緒や。まだまだ中学生レベル。この時期やから、バットを振れればいいんや」

 金本自身は苦笑いしたが、行動がすべてを物語っていた。1日のキャンプインからマスコットバットを使っての打ち込みを続けていたが、初めて途中から今キャンプ初めて白木のバットへ持ち替えた。シーズンでともに闘う“相棒”へのシフトチェンジだった。

 「(試合に出ない)居残りの方がいい。ガンガン打って、ガンガン守って」。明日のヤクルト、明後日の日本ハムとの練習試合には出場せず、本隊と離れて個別練習に取り組む。金本自身、まだまだ練習が足りないと感じている。

 2008年北京五輪の星野日本代表監督ら首脳陣が視察。「星野監督には現状報告したよ」。代表入りのラブコールについては「あるわけないやろ!」と一蹴。ベースランニング中には、星野監督がボールを投げつけるイタズラをするひと幕もあったが、仕上がりは順調そのもの。覇権奪回に向け、アニキは徐々にギアを上げていく。
[ comments(0) ]
■ お待たせ!
 ファンの皆さま、お待たせしました。赤星が17日の日本ハムとの練習試合で初の実戦に出場することが決まった。3日に「腰痛症」の診断で戦線離脱。しかし、故障後初となる特打も敢行するなど順調な回復ぶりを見せるレッドスターは、桧山、今岡とともに揃い踏みする一戦で、健在ぶりを見せつける。
[ comments(0) ]
■ 駄目だし!
 中日のノリ獲りを岡田監督が酷評した。中日が前オリックス・中村紀を育成枠で獲得する方針が判明してから一夜明け、虎の将は宿敵の“緊急補強”に言及。「マイナスの方が多い」と辛口トークを展開した。
[ comments(0) ]
■ 豪快復帰ショー!
 合流、即3発! 赤星が腰痛症による別メニュー調整から1軍本隊に復帰した。いきなり組み込まれたランチ特打では3本のサク越え。打撃不振の昨季は三塁側に相手野手が集まる屈辱的な守備隊形を敷かれたが、右方向への強烈な打球を見届けた岡田監督からは“シフト破り指令”まで飛び出した。
[ comments(0) ]
■ 猛爆発進!
 07年“開幕戦”は白星発進! レギュラー死守に燃える浜中が、日本ハムとの練習試合でいきなり大爆発。1点を追う6回2死二塁から左翼線へ同点二塁打すると、9回にはダメ押し弾を左中間に放った。投手陣は倒壊現象が目立ったが、打線は14安打10得点。V奪回を狙う猛虎が猛打で好スタートを切った。
[ comments(0) ]
■ デカイ!怖い!
 いけるジャン! 打ちづらいジャン! 新外国人・ジャンが、フリー打撃に初登板。喜田、赤松を相手に48球を披露した。ナチュラルに変化する独特の球筋に、見守った岡田監督も高評価。安芸2次キャンプ中の22日に行われる紅白戦で実戦デビューすることも決まった。
[ comments(0) ]
■ 心配ご無用!
 8日の紅白戦で頭部死球を受けて退場した浜中が、休日返上で打撃練習に臨んだ。関本とともに宜野座ドームで約1時間にわたってマシンを相手に打ち込み「もう大丈夫」と死球禍を払拭した。明日からの春季キャンプ第3クールでは本隊に復帰。レギュラー死守を期す男は、執念で11日の日本ハムとの練習試合でのスタメン4番へ燃える。
[ comments(0) ]
■ 頭にガツン!
 今キャンプ初の紅白戦で、浜中がアクシデントに見舞われた。4回、橋本健の投球が頭部を直撃。紅白戦では超異例の“危険球”を受けて途中交代した。中軸打者を襲ったショッキングな1球に宜野座球場は騒然。幸い大事には至らず、浜中は居残りでウエートをこなす“鉄人”ぶりを見せた。
[ comments(0) ]
■ 使えるで!
 抜き打ち1次審査も余裕のパスだ。希望入団枠・小嶋が、急遽シート打撃に登板。最速140キロの速球主体に打者8人から2三振を奪う好投を見せた。井川から受け継いだ背番号29にふさわしい“実戦デビュー”を果たした左腕。次のチャンスをしっかりとつかんだ。
[ comments(0) ]
■ 切れる魔球J誕生!?
 魔球“J”の誕生だ。ウィリアムスが今季からプレートの踏み方に制限のなくなったルール改正を最大限に活用する考えを示した。変則的な左横手投げに、さらに角度を付けることが可能で、打者の左右を問わず有効性を確信。猛虎の救援陣を支える助っ人左腕に大きな武器が加わった。
[ comments(0) ]
■ 沖縄ゴーヤパワー!
 ゴーヤパワーで体重アップだ。希望入団枠の小嶋がキャンプの5日間で、早くも2キロの増量に成功していることが分かった。

 「体の張りもなく順調。沖縄料理もおいしい。ゴーヤチャンプルは、よく食べますね」

 ゴーヤの苦み成分の元「モモルデシチン」には、胃腸を刺激し食欲を増進させる効果があり、ゴーヤ自体にも疲れを取るビタミンCが豊富に含まれている。ルーキーではただ一人、1軍キャンプに参加。重圧の中、連日ブルペン入りし、ウエートトレなど、メニューを消化できる一因にはゴーヤの存在があった。

 沖縄を舞台にした01年NHK朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」に登場したキャラクター「ゴーヤーマン」は、沖縄を代表するグッズの一つになった。近い将来、虎を背負って立つルーキー左腕が“猛虎のゴーヤーマン”となるべく歩を進める。
[ comments(0) ]
■ 免許皆伝!
 定位置奪取へ準備万端―。林が広澤新打撃コーチから“免許皆伝”を受けた。春季キャンプ第1クール最終日の4日は特打で計26発。昨秋に同コーチから指摘されていた欠点修正を豪快な打撃で実証した。正中堅手の本命だった赤星の腰痛離脱で外野陣にも戦乱の予感…。魅力あふれる長打力を誇る背番号31から目を離せない。
[ comments(0) ]
■ 暴グルソン!?
 マウンドのオレには気をつけろ! 新外国人・ボーグルソンがジャンと共に初めてブルペン入り。怒声をあげながら57球を披露した。「投げるとmad(狂暴)になる」と自認する“暴グルソン”が他球団の脅威になりそうだ。
[ comments(0) ]
■ ダメ出し…
 キャンプインから2日で、金本の新ユニホームの“返品”が決まった。ホーム用に26年ぶりに黄色が入るなどした新戦闘服は1月31日に発表されたばかりだが、アニキが背番号「6」の形に「変やろ…」とクレーム。藤本がつける「9」も同様で、球団が異例のデザイン見直しに着手した。
[ comments(0) ]
■ いきなり猛ノック!
 感激ノックで球春到来や! プロ野球12球団の春季キャンプがスタート。沖縄・宜野座の阪神1軍キャンプでは、岡田監督がいきなりノックバットを握るサプライズがあった。右手ばね指手術から今季に完全復活をかける今岡、シートノックで送球の不安を一掃。オフの課題を克服したV奪回のキーマンら主力5人に、指揮官自ら117本のノックを浴びせた。
[ comments(0) ]




    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728   
<< February 2007 >>