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■ 岡田三塁ベースコーチ!?
 これで「奥の手」が使える。セ・リーグのアグリーメントが改正され、岡田監督自らが要望していた、監督によるベースコーチが今季から可能になった。

 実は岡田監督は昨年も三塁コーチとして立つことを模索していた。8月3日の巨人戦の試合前のことだ。前日までの10試合を2勝7敗1分けと大きく負け越しており、ムードを変えるため、指揮官は「三塁ベースコーチに立つことはできないか」と確認した。関係者がアグリーメントでは、コーチしか入れないことになっていることを説明。断念した経緯があった。

 今回、改正の対象となったのはこのアグリーメントだった。ベースコーチに関して記述した第7章(試合)第24条(ベンチに入ることのできる人員)の5項には「ベースコーチは(ベンチ入り登録された)7名のコーチの中から指定された2名とする」とあった。これを阪神球団からの申し入れによって改正。「7名のコーチ」という部分を「監督と7名のコーチ」と書き替え、他の修正個所とともにリーグの理事会の承認を得た。

 かつては監督が三塁ベースコーチに立つ姿は珍しいものではなかった。セ・リーグでも1975年(昭50)に巨人・長嶋監督が務めており、恩師である故仰木彬氏もオリックス時代に立ち、チームを優勝に導いている。岡田監督が三塁ベースコーチに立つことになれば、星野政権下で内野守備コーチを務めた2003年以来4年ぶり。宮崎オーナーも「もっと話題を提供しないといけない」と、人気球団の宿命を理解しており、指揮官が自らグラウンドに立つことで、その役目を果たすこともできるはずだ。

 長いシーズンだけに、いい時ばかりではない。猛虎の将がグラウンドからゲキを飛ばす。そんな姿が、今季は見られるかもしれない。
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