2006.03.31 Friday
■ 敗戦も吉兆!
03/31 神宮
◆対ヤクルト1回戦
[阪神0勝1敗0分]
神000 002 010=3
ヤ030 001 00X=4
[勝]石井 1勝
[S]五十嵐1S
[敗]井川 1敗
▼本塁打
(神)今岡1号
(ヤ)ラミレス1号
虎は、負けてもアツかった。阪神は終盤の追い上げも1点差及ばず、開幕のヤクルト戦を落とした。しかし、収穫はあふれんばかりだ。2番・藤本は3安打と気迫のヘッドスライディング。能見は8回無死満塁のピンチをしのいで、新生「NFK」の一員として底力を示した。85年以降の優勝3度は総て黒星発進。敗れてなお、神宮に連覇への第一歩が記された。
■セ・リーグ順位表
[2006/03/31現在]
勝 敗 分 差
1ヤクルト 1 0 0 ―
1巨人 1 0 0 0.0
1広島 1 0 0 0.0
4阪神 0 1 0 1.0
4中日 0 1 0 0.0
4横浜 0 1 0 0.0
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2006.03.30 Thursday
■ 今年は勝つ番!
井川が明日、球団初の5年連続となる開幕マウンドに立つ。過去4年の結果は○●○●。相手は昨年8回6失点を喫したヤクルトで、「やり返す」をテーマに掲げる1年のスタートには申し分ない。2戦目に右のエース・安藤、3戦目には成長著しい江草を配する必勝ローテ。狙うは2年ぶりの開幕3連勝だ。
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2006.03.29 Wednesday
■ 開幕ダッシュ大号令!
点差開けFKへ!
気負いはなかった。大阪ドームの練習を打ち上げ、東京へ旅立つ岡田監督は、いつもと変わらぬ穏やかな口調で淡々と意気込みを語った。
「開幕ダッシュか。そら勝つに越したことはないけど、1つ勝つとかでなく、なるべく早くみんなを波に乗せる、今年はこれでやっていくというのが出たらいい。目標?チームが落ち着いてくるとあまりなくなるんや。『また1年やろう』ということやな」
“初代アジア王者”を目標に掲げた昨年とは対照的な欲のないコメント。その中に確かな自信が感じられた。
唯一の不安材料は勝利の方程式の中核を担う藤川(F)、久保田(K)の調整遅れだ。WBCの影響でオープン戦登板はわずか2試合。不安を解消するためにシーズン序盤は点差の開いた場面で調整登板させる。
「初めはセーブがつかなくてもいく。その方が楽やし、投げてないんやからな。4〜5点差でも出す。最初は打線に引っ張ってもらわんとな」
打線に奮起を促した指揮官は、東京到着後には都内の日本料理店でコーチ陣との食事会を開催。一丸ムードを高め、セ界連覇へのスタートを切る。
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2006.03.28 Tuesday
■ 王道発進や!
岡田監督がセ・リーグ5球団との対戦がひと回りするまでの開幕15試合は、相手投手との相性に応じたオーダー変更をする考えがないことを明かした。「優先するのは、こっちや。相性で合わせるのは少したってから。相性なんて、ひと回りせんと分からん」。開幕直後からの日替わりオーダーに、異を唱えた。
「去年の相性が悪いからといって外したら、それは選手を信用してへんということやんか」
ヤクルト開幕投手・藤井には昨季、スペンサーが12打数7安打、3本塁打と抜群の好相性を誇った。この日、右足首捻挫からウエスタン・リーグ中日戦で実戦復帰した助っ人。指揮官は「(動向を)一番気にしてるのはヤクルトやろ」とニヤリとしたが、この日提出の開幕ベンチ入り名簿からは名前を外した。キャンプ、オープン戦で力を示した選手で固めた06年の幕開け。信頼を旗印に、将はタクトを振る。
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2006.03.27 Monday
■ 回復順調!
腰痛のため2軍で別メニュー調整を続けている福原が明日にも故障後初のフリー打撃に登板する。これまではリハビリに専念。しかし、現在ではブルペンで投球練習を再開するなど、順調な回復ぶりを見せている。葛西2軍投手コーチは「(1軍復帰は2軍で)3試合ぐらい投げさせてからになると思う」と説明。1軍復帰へ向けて2軍で実戦3試合に登板することをノルマに課した。4月4日からのウエスタン・サーパス3連戦で実戦復帰する予定で、1軍登板は4月中旬以降になりそうだ。
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2006.03.26 Sunday
■ 爆勝締め!
03/26 大阪ドーム
◆オープン戦
横101 002 120=7
神000 076 01X=14
[勝]安藤 2勝1敗
[敗]門倉 2敗
▼本塁打
(横)村田4号
(神)今岡1号・矢野1号・林2号
連覇を狙う阪神は大阪ドームで横浜と最後のオープン戦。5回に今岡の1号2ランなどで一挙7点。6回には調子の上がらなかった矢野の1号3ランなどで、再びビッグイニングを演出した。15安打14点の猛打ショーに岡田監督は「みんな、よう分かっとるから」とご満悦。猛虎は今年も安泰や!
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2006.03.25 Saturday
■ 2軍はご免!
03/25 大阪ドーム
◆オープン戦
横120 001 005=9
神010 000 001=2
[勝]三浦 2勝1敗
[敗]井川 1勝1敗
▼本塁打
(横)村田3号
(神)
意地のマルチだ。7回、代打で登場した浜ちゃんが佐久本の134キロシュートを右前打。9回には川村の141キロ直球を右越え二塁打した。
14日の日本ハム戦以降は7試合19打席無安打と極度の不振。24日には岡田監督が「分からんで、今の状態では」と開幕ベンチどころか、開幕2軍も示唆したほどだった。
その言葉に発奮する20打席ぶりヒット。オープン戦5度目の複数安打も記録し、「よかった」と短い言葉の中に安ど感があらわれた。
「(浜中は)のんびりしてるから。気合を入れないと。よかったんじゃないか。1人取り残されてしまうから。目が覚めたんじゃないか」。岡田監督のトーンも変わった。明日は最後のオープン戦。意地でも開幕1軍は死守する。
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2006.03.24 Friday
■ ショック!
浜中が開幕2軍のピンチに立たされた。現在19打数連続ノーヒットと深刻な打撃不振。岡田監督は開幕1軍入りの可能性について「分からんで。今の状態では…」と話した。最右翼と目された開幕ライトは既に桧山で決定。残るオープン戦2試合が、1軍生き残りへの試金石になる。
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2006.03.23 Thursday
■ ボロボロ…
03/23 神宮
◆オープン戦
神100 130 000=5
ヤ010 023 10X=7
[勝]佐藤 1勝
[S]五十嵐1S
[敗]杉山 1敗
▼本塁打
(神)シーツ2号、3号・桧山4号
(ヤ)
最終リハーサルはボロボロだった。開幕3戦目の先発が有力な杉山が5回9安打6失点。本番と同じ舞台で砕け散った。打線の援護を受けながら直後に失点するという最悪パターン。100球という球数の多さが制球の悪さを物語っていた。
「岐阜よりも感覚は良くなっていましたが、ダメですね。抑えないといけないところで打たれてしまった」
背中をまるめた背番号18。立ち上がりこそ、3人で料理したが、2回には無死から連続四死球でピンチを招き、米野に三遊間を割られた。4、5回には7安打を浴び、リードをフイにした。
5回を投げ、6四球だった岐阜での登板後は久保投手コーチの指導でフォームを修正。だが、その成果をみせることができなかった。
「全体的にボールが高かったね。いい状態ではないですよね。これからいろんなことをやらせていく」
ピリッとしない内容に不安を募らせた久保コーチ。岡田監督も口をとがらせた。
「コントロールが悪いよな。逆球ばっかりやもん。みんな真ん中ばっかりいったら、そら打たれるわ。修正?だいぶせなアカンな。不安だけど、ローテは変えんよ」
だが、救いはある。昨年、神宮でのヤクルト戦では3試合に投げ、2勝1敗、防御率0.56の好成績。4/2リハーサルでの失敗を本番で生かせばいい。
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2006.03.22 Wednesday
■ 猛虎引っ張る!
03/22 横浜
◆オープン戦
神000 002 020=4
横200 000 000=2
[勝]吉野 1勝1S
[S]能見 1勝2敗2S
[敗]那須野1敗
▼本塁打
(神)
(横)佐伯1号
WBCの次はレッドスターが野球を熱くする! 赤星がオープン戦2度目の3安打固め打ち。8回には決勝の中前タイムリーを放った。セ・リーグ開幕まであと8日。3年連続打率3割を誇る虎の切り込み隊長が、エンジン全開で猛虎をけん引する。
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2006.03.21 Tuesday
■ 仮免許合格!?
03/21 大阪ドーム
◆オープン戦
神000 000 000=0
オ021 100 00X=4
[勝]デイビー1勝1敗
[敗]安藤 1勝1敗
▼本塁打
(神)
(オ)
オクスプリングが登板し、2回を0封。もう後がない“追試”で結果を出して、先発6番手として起用のメドがようやくついた。
★WBCで日本が世界一!
王貞治監督率いる日本がWBCの決勝戦でアマチュア最強軍団のキューバと対戦。初回に4点を先制するなど5回までに6点を奪えば、その後キューバに1点差に詰め寄られたものの、9回にイチローのタイムリーなどでキューバを突き放し、10−6で勝利。メジャーリーガーが初めて参戦した真の「世界一決定戦」で見事初代王者に輝いた。
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2006.03.20 Monday
■ 一丸でV2へ祈り!
猛虎ナインが西宮市の西宮神社で恒例の必勝祈願を行った。手塚オーナーと牧田球団社長も出席。球団一丸でV2への祈りを捧げた。祈願後、共同会見を行った安藤は「若干課題はありますが、80%くらいの出来できています。昨年以上の成績を期待されているのでそれに応えたい」と決意を新たにしていた。
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2006.03.19 Sunday
■ 浜ちゃん大ピンチ!
03/19 倉敷
◆オープン戦
神000 000 602=8
広000 120 000=3
[勝]相木 1勝
[S]能見 1勝2敗1S
[敗]仁部 2敗
▼本塁打
(神)
(広)
浜中の開幕スタメン入りが、極めて厳しい状況となった。右肩手術を乗り越え03年以来、3年ぶりの開幕右翼を目指していたが、ここにきて深刻な打撃不振。代打で三振し14打席連続無安打となった。試合後、岡田監督は「浜中は今の状態では出せん」と、桧山起用での右翼戦争決着を示唆した。
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2006.03.18 Saturday
■ 悪夢払拭弾!
03/18 松山
◆オープン戦
広200 100 010 =3
神000 012 002x=5
[勝]中村泰1勝
[敗]マルテ1敗1S
▼本塁打
(広)嶋3号・栗原5号
(神)片岡1号
渾身の一撃だ。片岡が高松での広島戦でサヨナラの中越え2ラン。昨年、左ふくらはぎを痛め、戦列を離れた讃岐の地で悪夢を振り払った。オープン戦15打席目での初安打は、2試合連続完封負けだったチームを救う劇弾。プロ15年目のベテランはど根性で、開幕1軍を死守するつもりだ。
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2006.03.17 Friday
■ ありがとうメキシコ!
03/17 松山
◆オープン戦
広000 000 010=1
神000 000 000=0
[勝]林 1勝
[S]永川 3S
[敗]能見 1勝2敗
▼本塁打
(広)福井2号
(神)
虎もメキシコにありがとう―。WBC日本代表が奇跡の4強入り。岡田監督は代表メンバーの藤川、久保田の不在期間が延びたことを「他の投手の投げるイニングが増える」と“歓迎”した。長期離脱するウィリアムスの穴埋めが急務で、この日の広島戦でも能見、中村泰を積極テスト。FKコンビの最大4日の帰国延長を、リリーフ陣の整備に生かす。
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2006.03.16 Thursday
■ 球児悔し!
「WBC」の2次リーグが、米カリフォルニア州アナハイムなどで行われ、日本代表はエンゼルスタジアムで韓国と対戦、1−2で敗退した。日本代表は明日、米国−メキシコの結果次第で2次リーグ敗退が決まる。
球児が登場したのは0−0の8回1死二、三塁という一番苦しい場面。全球ストレート勝負の4球目。李鍾範に左中間を破られる2点二塁打。完ぺきに打ち返された。
「いきなり厳しい場面での登板?それがボクの仕事なんで。それでいい結果が出なかった。国を代表して来たのに、申し訳なかった」
試合後は報道陣の質問にもしっかりと答えた。それは、まだWBCが終了したとは思っていない意思表示。明日17日の米国−メキシコ戦が終わるまで決して諦めるつもりはない。
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2006.03.15 Wednesday
■ 「開幕ローテ」ゲット!
03/15 インボイス西武
◆オープン戦
神000 000 000=0
西000 210 00X=3
[勝]涌井 2勝
[S]小野寺3S
[敗]江草 1勝1敗
▼本塁打
(神)
(西)
“第4の男”が決まった。先発した江草が、今季最長の5回を3失点で投げ切った。練習試合、オープン戦を通じて初失点を喫しながらも、安定感抜群の投球内容に岡田監督は開幕ローテ入りを示唆。過去の相性から、初陣は開幕5戦目となる4月5日の広島戦が有力だ。
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2006.03.14 Tuesday
■ 金本3連発!
03/14 東京ドーム
◆オープン戦
神041 302 010=11
日000 011 320=7
[勝]安藤 1勝
[S]桟原 2S
[敗]須永 1敗1S
▼本塁打
(神)濱中2号・金本1号、2号、3号・シーツ1号
(日)セギノール1号・高橋1号
アニキ桜が満開だ。金本がプロ初の1試合3発。3回にオープン戦初安打となる右越えアーチを放つと、4回、6回には右中間へ叩き込んだ。“中学生級”と嘆いた春季キャンプから見事なまでの“成長”。開幕直後の4月8日に待ち構える連続フルイニング出場の世界記録へ、スキのない仕上がりだ。
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2006.03.13 Monday
■ 赤赤コンビ!
03/13 岐阜
◆オープン戦
神200 010 001=4
巨000 013 000=4
(規定により引き分け)
▼本塁打
(神)
(巨)原1号
2人の「レッド」が猛虎を熱くする。2年目、赤松が「1番・中堅」で今季オープン戦初出場。いきなり三塁打を含む3安打をマークした。守りでも自慢の足で守備範囲の広さを披露。1軍生き残りへ猛アピールした。俊足選手の“先輩”赤星も9回、代走で出場し一塁からシングルヒットで同点のホームイン。貫録を見せた。
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2006.03.12 Sunday
■ 待望1号&補殺!
03/12 甲子園
◆オープン戦
巨000 000 002=2
神100 001 03X=5
[勝]井川 1勝
[S]桟原 1S
[敗]グローバ1敗
▼本塁打
(巨)清水1号
(神)濱中1号
投げた!打った!レギュラー返り咲きに燃える浜中が8回、待望のオープン戦第1号アーチを放った。投げては、7回に本塁を狙った俊足の清水を見事なワンバウンド返球で補殺。オープン戦で初めてスタメンを外れたものの、気を吐いた背番号5。攻守にわたり原巨人に、他球団に威圧感を与えた一日になった。
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2006.03.11 Saturday
■ 爆勝リハ!
03/11 甲子園
◆オープン戦
ヤ000 002 000=2
神040 440 01X=13
[勝]下柳 2勝
[敗]石堂 1敗
▼本塁打
(ヤ)リグス1号
(神)
猛虎打線、いきなり満開! 開幕カードの相手・ヤクルトを迎えてのオープン戦に完勝した。14安打13点の猛爆ぶり。今春初登場の金本は無安打だったが、シーツが6打点、今岡が3打点と脇を固める2人のバットが火を噴いた。岡田監督はヤクルト新戦力・ラロッカが入る二塁の“穴”も発見し、20日後の本番へ手応え十分の表情だった。
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2006.03.10 Friday
■ 出番です!
いよいよ猛虎の主砲が初登場だ。明日、本拠地・甲子園で開幕カードで激突するヤクルトと対戦。注目の開幕前哨戦には入念な調整を続けてきた金本が4番・左翼で今春初の実戦出場を予定し、岡田監督も「探り合いやな」と3・31開幕本番を見据え、新戦力を中心に敵情分析を進める考えだ。開幕を占う一戦がにわかに熱気を帯びてきた。
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2006.03.09 Thursday
■ 虎のミスターゼロや!
03/09 ヤフードーム
◆オープン戦
神022 000 000=4
ソ000 000 010=1
[勝]江草 1勝
[S]吉野 1S
[敗]高橋秀1敗
▼本塁打
(神)
(ソ)柴原1号
先発の江草が4回を無失点。自慢のコントロールが乱れ毎回走者を背負う苦しい展開の中、要所をピシャリと締めた。
「きょうはいいところがなかった。変化球も高めに浮いてしまって。良かったのは0に抑えられたことぐらいです」
反省ばかりが口をついた江草だが、結果を見ればその歴然たる実力に脱帽してしまう。2月13日の韓国プロ野球・サムスンとの練習試合から4試合に登板し12イニング連続0封。今季はまだホームを一度も踏ませていないのだ。
「あの場面は開き直りました」
4回は連打と死球で一死満塁の大ピンチ。しかし、ここからがミスターゼロの真骨頂だった。鳥越、的場を連続三振。岡田監督は「満塁でどうかと思ったが、一番ええ球がいくんやからな」と目を丸くした。久保コーチは「0でいけたのは奇跡」とコメント。能力を認めているからこそあえて厳しい言葉を与えた。
8日の日本ハム戦で開幕ローテを争う能見の左ひじに打球が直撃。診断結果は打撲だが、今後の投球に影響がないとは言いきれない。それだけに江草の投球は岡田監督にとって心強いものとなった。「最終的なことは分からんが、長いイニングも投げられるということ」。いまや虎投にとって必要不可欠なパーツになっている。
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2006.03.08 Wednesday
■ 快投もヒヤリ…
03/08 甲子園
◆オープン戦
日000 500 100=6
神000 120 001=4
[勝]鎌倉 1勝
[S]横山 1S
[敗]能見 1勝1敗
▼本塁打
(日)
(神)
能見が4回、左ヒジに打球を受け、そのまま途中降板した。宝塚市内の病院で検査した結果、骨には異常なし。岡田監督も「大したことなくて良かった」と胸をなで下ろした。アクシデントはあったものの、3回まで1安打5奪三振の内容。開幕ローテ入りを期待される左腕は、またまた株を上げた。
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2006.03.07 Tuesday
■ 甲子園開幕弾!
03/07 甲子園
◆オープン戦
楽000 000 000=0
神000 004 00X=4
[勝]下柳 1勝
[敗]谷中 1敗
▼本塁打
(楽)
(神)桧山3号
甲子園2006年第1号や。桧山が6回、バックスクリーンへの特大3ラン。チームトップとなる3号アーチで、好調さを見せつけた。ここまでのオープン戦4試合で打率.500、7打点。浜中、林威助らとのシ烈な右翼争奪戦を、プロ15年生が熱くする。
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2006.03.06 Monday
■ 挑発!
因縁対決の幕開けだ。岡田監督が、明日のオープン戦で対戦する楽天・野村監督を“挑発”した。昨季に続いて厳しい戦いが予想される新興球団のチームづくりに対して「3年間、2軍監督をやったらいい」と余裕のアドバイス。かつての野村阪神では、2軍監督を務めた間柄。野球観の違いを色濃くする老将との対決から目が離せない。
“岡田発言”に楽天・野村監督は「おしゃべりやな。何様のつもりや」と不快感を露呈した。阪神時代は監督と2軍監督の関係だったが、2001年まで3年連続最下位。「(岡田監督は)2軍監督をやって、オレが勝たれへんかったから今になって、そう言ってるんだろう」と心中を探った。
この日は甲子園での練習前に阪神が打撃練習を行っていたが、岡田監督との再会は「大監督様だから会ってないよ。近寄れない」と、ぶ然とした表情。練習開始直前に降り出した雨でグラウンドが使用不可能となり、不機嫌モードは全開に。04年に完成した室内練習場に移動し「オレがおらんようになって、こんな立派なものを造りやがって。そりゃ強くなるよ」とチクリ。明日、昨年のセ覇者の胸を借りるが「太刀打ちできんな」とボヤくしかなかった。
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2006.03.05 Sunday
■ 右がアカン…
03/05 倉敷
◆オープン戦
西001 220 003=8
神002 120 000=5
[勝]石井貴1勝
[S]小野寺2S
[敗]金沢 1勝1敗
▼本塁打
(西)炭谷1号・中島1号
(神)
虎の先発右腕軍団が波に乗れない。オープン戦初登板の杉山が4回3失点。4日のオリックス戦で炎上したオクスプリングと福原に続く“誤算”に、岡田監督は「右が悪いな…」としかめっ面だ。
昨季9勝をマークして自信をつけたはずの杉山だが、調整に苦しんでいる。この日は3回先頭の高卒ルーキー・炭谷に被弾してからリズムを崩した。4回も長打攻勢を受けて2失点。「本塁打?失投です。スライダーが高く浮きました」。表情も曇りがちだった。
「この間と一緒や。1本打たれると、高めばっかりいくからな」
先頭への死球から1イニングで4失点した2月18日の練習試合・ヤクルト戦を思い出し、岡田監督は不満顔。「開幕ローテ?そら、いい者からいくよ。調子の具合で、ええピッチャーからな」。前日にオクスプリングの3回6失点、福原の2回2失点を見ているだけに、言葉は厳しいものになった。
先発陣は井川、下柳、安藤の3人が確定。ここに右2枚、左1枚を加えた右3人、左3人のバランスの良い編成が理想だが、杉山らの状態しだいでは再考を余儀なくされる。オクスプリング、福原の再テストは9日のソフトバンク戦に決まった。
左の3枚目は能見と江草が高いレベルでの競走を展開中。“左でセ界を制す”算段は整っているだけに、あとは右の奮起待ちだ。
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2006.03.04 Saturday
■ ちょっと待った!
03/04 大阪ドーム
◆オープン戦
神010 200 020=5
オ006 002 00X=8
[勝]川越 1勝
[S]吉川 1S
[敗]オクスプリ1敗
▼本塁打
(神)桧山1号、2号
(オ)
桧山がオリックスとのオープン戦に6番・右翼でスタメン出場し、2打席連発。存在感をアピールすれば、正二塁手を目指す関本も二塁打2本と気を吐いた。シーズン開幕まで1カ月。まだまだレギュラー争いは終わらない。
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2006.03.03 Friday
■ 世界新へ全身武装!?
金本が遠征の移動時も“鉄人”になる。試合中に愛用しているチタン入りネックレスなどの製造元であるファイテン社から、50万円相当の「チタン入りスーツ」が贈呈されることが分かった。明日、京都市内の同社で採寸。開幕前には届けられ、連続フルイニング出場継続の強い味方となる。
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2006.03.02 Thursday
■ 1か6か?
猛虎の若大将の新打順はどっちだ。鳥谷が今後本格化するオープン戦で1番と6番のテストを受けることが決まった。岡田監督は思い描く未来図としてあらためて1番構想を打ち出し、正田打撃コーチは2006年型打線の鍵を握る6番起用の可能性に言及。猛虎打線の“重要パーツ”として鳥谷の存在感が格段に増してきた。
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2006.03.01 Wednesday
■ ポストJ!
ムダ球禁止令や。岡田監督がウィリアムスの代役候補・相木、中村泰に直接指導を行った。打ち上げを翌日に控えたブルペン。指揮官はいつものネット裏ではなく、マウンドの真後ろからアドバイスを送った。
「練習試合、オープン戦を見てムダなことが見える部分もあったわな。相木にしてもコースを狙ってボールになるより、ストライクゾーンを狙って抑える球威がある。高めでポップフライを打たせたらええんよ」
要は「己の持ち味を殺すな」ということだった。右サイドから浮き上がる高めの速球は、打者にとっては脅威の存在。移籍後初めてのありがたい教えに、相木もただただうなずくしかなかった。
「言われてタメになることが多かった。なるほど!と思いましたね」
評価急上昇中の中村泰にも真後ろから熱視線。「コースを狙うより、変化球のキレでいく方がいいんよ」と得意球での真っ向勝負を説いた。
岡田監督がジェフの代役の条件に掲げていたのは球威のある投手。この日の言葉は、これまでのものとも一致している。
「真ん中目がけて一番いい球で勝負することしか考えてません」
指揮官と以心伝心で口を開いたのは中村泰。5球連続スライダーを投じてオリックス・清原を空振り三振に仕留めたシーンは、今後への大きな指針となるに違いない。
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