2005.12.31 Saturday
■ 球児特別発走!
藤川が経営難にあえぐ故郷の高知競馬場の活性化のために協賛した特別レース「応援ありがとう協賛・22番 藤川球児特別」(第7R)が、同競馬場で行われた。プレゼンターとして出席した球児をひと目見ようと、詰めかけた多数のファンで場内は大盛況。1日の売り上げでも大みそかにして今年初めて前年同日の数字を上回るなど、球児イヤーの締めくくりにふさわしい見事な「救援劇」となった。
高知が誇る球界最強セットアッパーの登場に、場内が沸き返る。第7レース終了後。表彰式のプレゼンターとして舞台に上がった球児に、地元ファンの大きな拍手が降り注いだ。
「生まれ育った高知には、やっぱり思い入れがありますからね。少しでも役に立てればと思って…」
この日の観客数2771人は前年同日の2354人から17%増。また、1日の売り上げ9670万円は微増だったが、同競馬場が売り上げで前年実績を上回ったのは今年初めてのこと。大みそかにして初めてもたらされた黒字の価値は計り知れない。
絶大な“球児効果”に関係者も「今年の流れから前年の90%なら御の字と思ってました。感謝としか言いようがないですね」と最敬礼。また「来年以降、恒例になってくれたら。それまで倒れないように頑張ります」と、これを契機にさらなる立て直しを目指すことを誓った。
スピーチでは高知県内の少年野球チームを甲子園に招待することを宣言。「お父さん、お母さん。どうか子どもさんに野球をさせてあげてください」と呼び掛け、喝さいを浴びた。
5日に高知から帰阪し、10日からは自主トレのため沖縄へ。「今年のことは年内のうちに整理できた。開幕ダッシュできるように、気持ちを切り替えて調整していきます」。圧巻の救援劇とともに、球児の05年は終わった。
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2005.12.30 Friday
■ G挑発!
家族旅行でカウアイ島に滞在している岡田監督が、今オフに大補強を敢行した巨人を「あんまり変わらんやろ」と斬り捨てた。豊田、野口のFA補強、さらに注目新人・辻内の1年目からの活躍にも疑問符を投げかけた虎の指揮官。V2を阻むライバルとしては、眼中に入っていない様子だ。
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2005.12.29 Thursday
■ 仰天プラン!
ハワイから仰天プラン! バカンスでカウアイ島に滞在している岡田監督が、来季交流戦の改革案をぶち上げた。セ主催試合にDHを採用し、逆にパ主催試合で投手が打席に入るよう変更しようというもの。ユニホームもこれに準じて逆転し、阪神なら遠征先でホーム用のタテジマを使う。ファンサービスを意識した“逆転の発想”の行く末が注目される。
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2005.12.28 Wednesday
■ 新スローガン決定!
“ベスファン”で日本一奪取や! この日、仕事納めの阪神は2006年度のスローガン「Be the Best For the Fans」(最高をめざせ!そしてファンのために!)を発表した。今季のリーグ優勝を機に「ネバサレ」から卒業。在阪スポーツ紙を通じて寄せられたファンのアイデアと球団内の意見を合わせ、5年ぶりに一新した。ファンとの絆を強調した新スローガンで、来季は名実ともに球界のベストチームを目指す。
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2005.12.27 Tuesday
■ 開幕3番ライト奪え!
浜中よ開幕で「3番・ライト」を奪え。年末年始を家族とハワイで過ごすため日本を出発した岡田監督が来季開幕戦の先発オーダーの重要性を説いた。今季同様の打線固定を理想に掲げ、来年3月31日ヤクルト戦の布陣を年間通した基本軸とする考え。浜中の3番構想を打ち出している指揮官にとっては、言わば期待の大砲への“ゲキ”。浜中も運命の3・31へ向け来春オープン戦からの全開を誓った。
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2005.12.26 Monday
■ やるで40歳現役!
矢野が兵庫県西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、年俸2億2000万円の2年契約でサインした。2億円突破は阪神では4人目。出来高払いとFA残留の再契約金を含めた総額は5億円。会見ではヤクルトの古田選手兼任監督を目標に挙げ、40歳代でのレギュラー死守に意欲を見せた。
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2005.12.25 Sunday
■ 練習に集中したい!
ストッパーの勲章を手に入れる。久保田が大阪市内で行われたトークショーで、日本一と30セーブを挙げての「セーブ王」獲得を来季の目標に挙げた。球団との契約更改交渉は越年が決定。それでも虎の守護神は「早く契約を終わらせて、練習に集中したい」と大きな目標に挑むためにも、早期決着を願った。
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2005.12.24 Saturday
■ 06年も元日発進!
猛虎の主砲は2006年も元日始動だ。金本が来年1月1日に広島市内のスポーツジム「アスリート」でトレーニング始めをする考えを明かした。来季はフルイニング出場の世界新記録に到達する節目の年。例年通りの元日練習でメモリアルイヤーのスタートを切る。
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2005.12.23 Friday
■ 代理人・島田紳助?
猛虎の主砲に来オフ銭闘へ最強助っ人!? 金本が都内スタジオで毎日放送系「世界バリバリ☆バリュー」(来年1月18日午後10時から放送)の収録に参加。同番組の司会でプライベートでも親交深いタレント・島田紳助から、“代理人”としての助太刀を約束された。来季は4年契約最終年でFA権を再び取得する予定。今季は自己最高の成績ながら複数年契約のため現状維持でサインしたが、お笑い界屈指の話術をも武器に今度こそ最高の契約を勝ち取る。
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2005.12.22 Thursday
■ 野手セ界一!
今岡が兵庫県西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、8000万円アップの年俸3億3000円+タイトル料500万円で一発サインした。今季は球団新記録となる147打点をマークし、リーグ優勝に貢献。阪神の日本人選手では初めて3億円の大台を超えた。セ・リーグの野手でもトップに立った虎の顔は会見で悲願の日本一へ向け、決意を語った。
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2005.12.21 Wednesday
■ 球児“笑”給!
藤川が西宮市の球団事務所で2回目の契約更改交渉に臨み、7000万円を保留した前回交渉から1000万円上積みとなる来季年俸8000万円でサインした。球団はプロ野球記録となったシーズン80試合登板をタイトル獲得と同等に評価。査定を見直した。納得のいく評価を得て球児は、来年3月のWBCへ、そしてリーグ連覇&日本一へ動き出す。
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2005.12.20 Tuesday
■ 最“恐”タッグ!?
金本が清原から引退も視野に入れた進路相談を受けていた。この日、都内ホテルで行われた「毎日スポーツ人賞」の授賞式に出席。会場で清原のオリックス入りを知り「何回か相談に乗っていた」との“秘話”を明かした。「野球ができるうちはやった方がいい」という説得が通じての朗報。「非常に楽しみ」と関西を盛り上げる同志の誕生を喜んだ。
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2005.12.19 Monday
■ ローテは白紙?
岡田監督が甲子園球場内の球団事務所を訪れて来季の契約更新の手続きを終えた。牧田球団社長と約1時間会談を行い、就任当初に結んだ3年契約の最終年に当たる来年へ向けてチーム戦略を話し合った。
自身の契約に関する話は早々に終了。「ハンコを押すだけや。一緒やからな」。あとは希望あふれる来季の話題で盛り上がった。新助っ人オクスプリングを加えるなど既に補強は完了。2006年に掲げる目標はリーグ連覇。今季逃した日本一という“忘れ物”もある。
「来年の話やな。キャンプの話とか。先発ローテの競争は激しくなる。そこが一番激しいんちゃうか」
来季布陣を思い描く指揮官には確かな自信がある。牧田球団社長も「けが人が出なければ来年も期待できます」と手応えを強調していた。
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2005.12.18 Sunday
■ 若返りトレ!
来季5年契約の最終年を迎える片岡が、復活への“肉体若返り”を誓った。オープン戦中の左ふくらはぎ故障で出遅れた今季の反省から、今冬の自主トレでは、プロ14年目で初めて専門トレーナーに師事して股関節を中心に可動域を広げる新練習を導入。「柔軟性が出てきている」と確かな手応えを感じ取った。
「20歳代のような柔軟性を少しでも取り戻したい。スイングの乱れは体から出てくる。だからケガにもつながる。来年はケガせずに1年間やらないといけないから」
PL学園からの先輩でいまも変わらず「永遠の大先輩」と慕う清原が同じ関西球団オリックスへ入団間近という報道を見聞きする。「このまま終わる人じゃないと思っている」。復活の2文字を目指す姿勢を自身にも重ね合わせた。
「オレもこのまま終わっては寂しすぎるやろ」
だから12月中もバットを握る。「この時期にスイングするのは初めてやね」。打撃フォーム解析にも心を砕く日々だ。この日は母校同大ラグビー部の試合を観戦。「学生はひたむき。見習わなあかんね」。片岡は熱い思いで“寒波”に立ち向かっていた。
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2005.12.17 Saturday
■ 決意!
藤本が03年シーズン以来の打率3割を来季の絶対目標に掲げた。「一度やっているので、絶対にできると信じています」。年明け1月8日からは秀太とともに徳島市内での自主トレを計画していることも明かした。
「自分でいい場所を探していました。自分の拠点を作りたいと思っていたから。徳島には野球教室に行ったことがあって知人から施設がいいということも聞きました」
先輩・赤星らに付き添っていた昨オフまでとは違い、今オフは“独り立ち”。新天地での鍛錬を決断した。「ウエートトレーニングを重視。秋のキャンプでチェックしたフォームを維持するための体力、フォームを崩さない体の強さをつけたい」。相対的に左半身が弱いことを自覚。すでに西宮市内のジムでは体のバランスを整えるトレーニングにも取り組んでいる。
この日は西宮市内のショッピングセンターと明石市内の商店街で開催された「兵庫県元気アップイベント」に参加。定位置再奪取へ、決意の冬は深まっていく。
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2005.12.16 Friday
■ 本当にさみしい…
ハワイへの優勝旅行から16日夜に帰国した岡田監督が、恩師と慕う前オリックス監督・仰木彬氏(享年70)の死去に深い悲しみを表した。オリックス時代に選手として2年間、現役を引退後には2軍助監督兼打撃コーチとして仕えた間柄。「指導者として大きな影響を受けた方。天国では安らかに眠ってほしい」。師匠との別れを惜しみ、故人への哀悼は尽きなかった。
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2005.12.15 Thursday
■ 自炊にチャレンジ!
今オフに阪神の独身寮「虎風荘」を退寮する鳥谷が来季から自炊にチャレンジする。
「電化製品はひと通りそろえました。不安はないです。自炊?年明けからは挑戦しようと思っていますよ」
これまで寮生活を送っていただけに、家事はほとんど未経験。しかし、独身の赤星が契約しているケータリングサービスなどは当分の間、受けない予定だ。
入団3年目を迎える来季、一人暮らしで自立を図る鳥谷。その一方で、遊撃のレギュラーとしての活躍が期待されるが、優勝旅行期間中も滞在先のトレーニング施設でウエートトレを行うなど、シーズン終了後も練習を続けている。
年明けからは早大で自主トレをスタート。その後は、昨年も刺激を受けた井口(ホワイトソックス)との沖縄自主トレで世界一のエキスを吸収する予定だ。今季以上の飛躍が求められる若虎が文字通りの独り立ちを目指す。
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2005.12.14 Wednesday
■ 甲子園全席指定!
ロッテ応援団が、甲子園球場を動かした!? 阪神が甲子園球場の全席指定化を発表した。巨人戦以外で自由席だった三塁アルプス席とレフト外野上段席を来季から指定席に変更。指定席でもビジターチームのファンがまとまって応援できるよう「レフトビジター応援席」を新設する。今季の交流戦や日本シリーズでパワフルな応援を繰り広げたロッテファンを意識した措置だという。
ビジター応援席となるのは、スコアボードから左翼ポール方向に3ブロック目の上段約800席で、巨人戦では下段も含めた約1900席。料金は他の外野席と同じ1700円、入場門は共通とし、特段の境界は設けない。
指定席化にともない「ビジターファンがバラバラに座ることになるデメリットがある。それを緩やかにカバーする」のが狙いと、岡本勇人営業部次長は説明した。名称は区切るが「ビジターファンの専用で阪神ファンが座れないと設定するものでもない。またビジターファンがビジター席以外に座っても構わない」と補足した。
巨人戦以外の指定席化は「早朝から並ばないと座れないのは時代にそぐわない。今の観客動員の水準なら指定席が適当」と、3年連続で300万人以上を動員した人気が背景にある。甲子園の外野席は来季から、阪神ファンとビジターファンの色分けがより鮮明になりそうだ。
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2005.12.13 Tuesday
■ 井川KO!?
ああ、無念…。井川が風邪による体調不良のため、V旅行先のハワイから13日夕、関西国際空港着の便で帰国した。チームより一足早い帰国に「みなさんにはご心配とご迷惑をおかけして、申し訳ありません」とションボリ。それでも、風邪をおしての強行参加で見せた“誠意”は岡田監督をはじめ、ナインにもしっかり伝わった。
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2005.12.12 Monday
■ 敵将眼中になし!
古田ヤクルト恐るるに足らず!? 阪神のハワイ優勝旅行に参加している岡田監督が、29年ぶりの選手兼任監督となったヤクルト・古田監督を「現役にしがみついているだけ。(古田個人は)眼中にない」と挑発した。ヤクルトとは来季の開幕戦で激突。V2のスタートダッシュに向け、まずは虎の指揮官が“先制口撃”を仕掛けた。
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2005.12.11 Sunday
■ 大いに楽しめ!
“銭闘封印”でエンジョイや! 2年ぶりのセ・リーグ制覇を達成した阪神の岡田監督が、優勝旅行の最初の目的地・米ハワイ州マウイ島で行われた祝勝パーティーで「とことん楽しめ!」と号令を発した。
150人の参加者を前にあいさつした岡田監督は「家族のみなさんが勢ぞろいして優勝を喜べるのは爽快な気分」と感想を口にした上で続けた。
「一つだけ言いたいのは、契約更改で頭にきてる人も、これからうまくいかないなと思っている人も、この1週間はそんなことを忘れて楽しんでほしい。家族サービスをして喜びを分かち合ってほしい」
今年は一昨年の優勝旅行より多い21選手が参加。シーツ、スペンサー、ブラウンの助っ人勢も米本土から駆けつけるなど、初日から盛り上がりを見せている。言葉だけでなくホテル到着後、岡田監督はゴルフ場へ直行。愛息・陽集さんとプレーを楽しんだ。
もちろん、思いっきり楽しむ「もう一つの目的」は連覇、日本一を目指す来季への英気を養うこと。「来年以降も毎年、こういう会をハワイやいろんなところでできるように頑張りたい」。締めの言葉には一番力が入っていた。
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2005.12.10 Saturday
■ ハワイへ出発!
今回のハワイへの優勝旅行には今岡、赤星、井川ら18選手ほか、牧田球団社長、岡田監督ら首脳陣、球団スタッフ、選手の家族らを合わせて約150人のチーム関係者が参加した。現地ではシーツとスペンサーの両外国人選手も合流する予定。一方、金本、下柳、桧山らは所用のため不参加。同行する約50人の報道陣を含む総勢約200人が10日夜にJALチャーター便で関西国際空港を飛び立った。
出発に際して同空港には球団が35人の警備員を配置。出発ゲート前ではセレモニーが開かれ、牧田球団社長が「優勝を支えてくれた家族やスタッフと喜びを分かち合い、楽しんできます」とあいさつ。機内では阪神にちなんだ機内食やハッピが用意されるなど、祝賀ムードを盛り上げた。
一行はホノルル空港で乗り継ぎ、現地時間の10日朝にマウイ島へ。到着後にウエルカムパーティーが開かれる。12日にはTV局主催のゴルフコンペに岡田監督らが参加予定。13日にはホノルルへ移動し、14日にはファンとの交流イベントなども予定されている。15日には現地を出発。日本時間の16日に帰国するまで5泊7日の旅となる。
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2005.12.09 Friday
■ オクスプリング参上!
前代未聞の“弾丸来日”だ。阪神が獲得を進めていた米大リーグ・パドレスのオクスプリングが、甲子園球場内の球団事務所で来季契約を結び、入団会見を開いた。自宅のある豪州シドニーから8日夜に来日。新外国人としては異例のお披露目式になった。2004年のアテネ五輪では日本代表を抑え込むなど実績十分。2泊3日という強行軍をいとわない献身的な姿勢で好感度もアップ。猛虎の新助っ人は期待度十分だ。背番号は「45」。
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2005.12.08 Thursday
■ 10倍頑張る!
大阪市内のホテルで6選手の入団発表を行った。希望枠の岩田は背番号21に決定し「村山さんが11番ということで、10倍頑張れという意味だと思って頑張ります」とキッパリ。将来的には、甲子園球場に“岩田シート”の創設も夢見る左腕が、プロ野球人生の第一歩を踏み出した。
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2005.12.07 Wednesday
■ 甲子園に感激!
目指すは猛虎最年長投手だ。高校生ドラフトで阪神が1巡目指名した近大付・鶴が、猛虎で41歳まで投げ続けた若林忠志氏を目標に掲げた。「これから好きな仕事でご飯を食べていくのだから、長く、長く野球を続けたい」。お手本として今季37歳で最多勝のタイトルを獲得した下柳を挙げるなど、息の長い現役生活へこだわり十分。この日は阪神の新人6選手が甲子園球場など球団施設を見学した。
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2005.12.06 Tuesday
■ アニキが満額更改!
金本が西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、2億6000万円の現状維持で更改。今季の“MVP料”として5500万円の破格ボーナスをゲット。「来季の自分に期待ができる」―。鉄人が06年も虎党を頂点に導いてくれる。
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2005.12.05 Monday
■ 劇弾1発500万!
スーパーサブ料は500万円なり! 中村豊が西宮市内の球団事務所で契約更改。500万円増の3000万円で一発サインをかわした。
笑顔の記者会見は、1点に話題が集中した。天王山となった9月7日の中日戦。延長11回に飛び出した阪神移籍第1号は、チーム、そして自身に大きな福を呼び込んだ。
「僕からその話は絶対にしたくなかったですけど、球団からいい言葉をいただいてうれしかった」。中村豊が何より喜んだのは査定面より、そのフレーズ。それでも、沼沢取締役は「色はつけてないけど、普通の一発ではないですから」と劇的なV弾を称賛した。
「9月7日以外でも精神的にキツイ部分があって、そこを評価していただいた」。今季は49試合の出場ながら、攻守での貢献度はピカイチ。頼れるスーパーサブが、06年も猛虎を支える。
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2005.12.04 Sunday
■ 虎のソリアーノや!
虎のソリアーノになるで! 阪神が獲得を内定した元広島の石橋が、自主トレ中の広島・大野練習場で、同じ二塁手で広島の二軍から世界へ羽ばたいたソリアーノを目指すことを宣言した。戦力外を通告した古巣を見返す気持ちで満ちあふれている。
まだ燃え尽きていない。今オフ、広島を戦力外となった石橋は11月25日にスカイマークスタジアムのサブ球場で行われた合同トライアウトに参加。48選手の中で攻守にわたり輝きを放ち、阪神の内定を獲得した。
「広島ではチャンスがなかった。実力がなかったとは思っていない。まだ契約していないので何とも言えませんが、阪神の厚い内野陣に割って入る自信はある」
連日のハードな練習に充実の汗を流す石橋は言い切った。シュアな打撃と50メートル5秒9の俊足。守備においては「誰にも負けない」とキッパリ。目指すはソリアーノだ。97年まで広島に2年間在籍したが、一軍出場は9試合、ヒットも2本だったが、98年にヤンキースに入団するや、大暴れ。02年には39発、41盗塁を記録。同じ二塁手で一軍出場ゼロの石橋が最もあこがれる存在だ。
「ソリアーノみたいになれれば最高ですけど。広島が出したことを後悔するくらい活躍したい」
2年目に右ひざを疲労骨折してから、故障に悩まされた。3年目は左ひざ痛、4年目は春のキャンプで右ひざじん帯損傷。5年目の今季は初めて万全な体調だったが出場機会に恵まれなかった。
「球団に言われて、入団した時にスイッチに取り組み、やっと左のフォームが固まってきた。身体もよくなり、あと1年が勝負だと思った矢先にクビを切られた」
起用法の不満から、ストレスがたまる一方の5年間だった。
「プロに入っていいことはなかったけど、阪神の編成の人から『獲りたい』と言われた時は、初めて報われた気がしました。優勝チームに自分が必要とされたんだから」
暗黒の時代とは、もうおサラバ。波佐見高時代には行けなかった夢の甲子園で、石橋は虎のソリアーノに変身する。
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2005.12.03 Saturday
■ 井川にダメ出し!
メジャーは甘くない! 来オフにもメジャー移籍する可能性が出て来た井川に対し、米大リーグ・アトランタ・ブレーブスの大屋国際スカウトが辛口ジャッジを下した。
「アメリカでやっていくためには、角度のあるボールを覚えないといけない。このまま行ったら火だるまでしょう」
井川は03年の20勝をピークに14、13勝と成績は下降線。今季は防御率も3.86に終わり、3年連続で達成していた200投球回もストップした。この日、鳴尾浜でのトライアウトを視察した大屋スカウトが厳しい言葉を並べたのは、井川のポテンシャルを高く評価していればこそ。もちろん、阪神側がポスティングシステムでのメジャー移籍を容認した場合は、入札する意向を示した。
「球団がポスティングを認めるかどうかは分かりませんが、市場へ出回るなら参戦しないといけない選手ですね」
猛虎のエースが夢を実現させるためには、まずは自分を磨き上げるしかないようだ。
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2005.12.02 Friday
■ 仰天一発サイン!
ポスティングでのメジャー移籍を熱望していた井川が、代理人の橋岡弁護士と共に西宮市内の球団事務所で交渉を行い、年俸2億2000万円の現状維持で更改した。来オフ移籍へ、球団が軟化の姿勢を見せ、岡田監督もバックアップを約束。20勝&日本一がメジャーへの“条件”となる。
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2005.12.01 Thursday
■ これだけか!?
守護神・久保田が西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2800万円増の6000万円の球団提示に態度を保留した。同じく、7000万円の提示額を一蹴している藤川との『FK』で共闘していく考えを示した。主力の契約保留者は6人目。一方で、今季先発で8勝(14敗)にとどまった福原は1000万円増の8000万円で来季の契約を完了した。
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