虎番記者席

■ 逆襲の旅や!
 阪神ナインは明日からの巨人戦で幕を開ける毎年恒例の夏の長期ロードに出発した。昨年は勝ち越しに成功し、忌まわしき「死のロード」の代名詞は既に払拭。首位・中日追撃へ、今年も貯金を狙う。ゲーム差6.0は決して楽観視できる状況ではないが、主砲・金本は「オレも、みんなも心は折れてない」と宣言した。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/31現在]
   勝 敗 分 差
1中日 53 30 4 ―
2阪神 50 39 3 6.0
3ヤクルト 44 44 1 5.5
4広島 40 48 4 4.0
5巨人 40 53 2 2.5
6横浜 36 50 3 0.5
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■ 炎の球児仁王立ち!
07/30 甲子園
◆対ヤクルト14回戦
[阪神6勝7敗1分]
ヤ010 101 000 000=3
神100 101 000 000=3
(規定により引き分け)
▼本塁打
(ヤ)
(神)濱中14号


 球児が燃えた。8月1日からの長期ロード前、甲子園ラストゲームとなったこの日、藤川が延長10回からリリーフでは自己最長の3イニングを無失点に抑え、今季3度目の引き分けに持ち込んだ。チーム今季最長となる4時間55分の死闘で勝利はつかめず、首位・中日とは今季最大の6ゲーム差。それでも闘志ある限り、虎はまだ死なない。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/30現在]
   勝 敗 分 差
1中日 53 30 4 ―
2阪神 50 39 3 6.0
3ヤクルト 44 44 1 5.5
4広島 40 48 4 4.0
5巨人 40 53 2 2.5
6横浜 36 50 3 0.5
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■ 希望の光!?
07/29 甲子園
◆対ヤクルト13回戦
[阪神6勝7敗0分]
ヤ011 011 300=7
神000 112 020=6
[勝]石井一5勝4敗
[S]館山 2勝3敗2S
[敗]ダーウィン2敗1S
▼本塁打
(ヤ)
(神)


 逆転Vへまだまだあきらめん! 重苦しい敗戦にあって、シーツ、鳥谷の5、6番コンビがともに3安打。6月13日の楽天戦以来、46日ぶりにチームから2人の猛打賞が生まれた。12球団最速で主催試合の観客動員が200万人を突破した夜に、低迷を続ける打線に見いだしたかすかな光。今季最大となった中日とのゲーム差「5.5」も、望みを捨てるのは早すぎる。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/29現在]
   勝 敗 分 差
1中日 52 30 4 ―
2阪神 50 39 2 5.5
3ヤクルト 44 44 0 5.5
4広島 40 47 4 3.5
5巨人 40 52 2 2.5
6横浜 35 50 3 1.5
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■ 執念の激投!
07/28 甲子園
◆対ヤクルト12回戦
[阪神6勝6敗0分]
ヤ100 000 000 0 =1
神000 010 000 1x=2
[勝]藤川 4勝10S
[敗]田中充1敗
▼本塁打
(ヤ)
(神)


 虎の球児が投げて、打って、走った。後半戦初白星は甲子園での劇的な延長10回サヨナラ勝利。同点の9回から登板した藤川が2イニングを抑えて激勝を呼び込んだ。9回の打席では一塁への激走で遊撃内野安打をマークするなど、闘志を前面に押し出した。岡田監督が見せた“背水”の継投策も結実。悪夢のナゴヤ3連敗からの再起。虎は死んでいない。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/28現在]
   勝 敗 分 差
1中日 51 30 4 ―
2阪神 50 38 2 4.5
3ヤクルト 43 44 0 6.5
4広島 39 47 4 3.5
5巨人 40 51 2 1.5
6横浜 35 49 3 1.5
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■ えらいこっちゃ!
07/27 ナゴヤドーム
◆対中日10回戦
[阪神2勝8敗0分]
神100 000 000=1
中011 012 00X=5
[勝]川上 11勝2敗
[敗]下柳 8勝7敗
▼本塁打
(神)
(中)ウッズ22号・福留16号


 今季初の同一カード3連敗―。大事な大事な天王山決戦で岡田阪神は落合竜に一度も勝てなかった。しかも、先発3本柱すべてをつぎ込みながら…。一気に首位奪還を狙った思惑は完全に崩れ、ゲーム差は逆に4.5に広がった。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/27現在]
   勝 敗 分 差
1中日 50 30 4 ―
2阪神 49 38 2 4.5
3ヤクルト 43 43 0 5.5
4広島 38 47 4 4.5
5巨人 40 50 2 0.5
6横浜 35 48 3 1.5
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■ まさかの連敗…
07/26 ナゴヤドーム
◆対中日9回戦
[阪神2勝7敗0分]
神100 000 100=2
中000 001 31X=5
[勝]山本昌5勝5敗
[S]岩瀬 1勝2敗24S
[敗]ダーウィン1敗1S
▼本塁打
(神)濱中13号
(中)


 真夏の悪夢か。天王山決戦でよもやの2連敗。1点を勝ち越した直後の7回、守備の乱れも絡んで2番手のダーウィンが逆転を許した。ウィリアムス−藤川へのつなぎ役として、後半戦再開に合わせて先発から配置転換した助っ人右腕が手痛い救援失敗。久保田不在による“アキレス腱”を露呈した。中日との差は今季最大の3.5差まで拡大。明日の第3戦、3連敗は許されない。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/26現在]
   勝 敗 分 差
1中日 49 30 4 ―
2阪神 49 37 2 3.5
3ヤクルト 43 43 0 6.0
4広島 38 46 4 4.0
5巨人 39 50 2 1.5
6横浜 35 48 3 1.0
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■ 天敵・中田に6連敗…
07/25 ナゴヤドーム
◆対中日8回戦
[阪神2勝6敗0分]
神000 000 002=2
中003 200 20X=7
[勝]中田 4勝1敗1S
[敗]井川 8勝6敗
▼本塁打
(神)
(中)


 夏の天王山。敵地に乗り込んだナゴヤ決戦第1ラウンドは猛虎の完敗に終わった。明暗を分けたのは3回の攻防だ。無死一、二塁としながら藤本のバント失敗で最大の好機を逸した。序盤の拙攻がたたり、天敵・中田には悪夢の6連敗。中日に2.5差へ引き離され、この3連戦中の首位奪取の可能性は消えた。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/25現在]
   勝 敗 分 差
1中日 48 30 4 ―
2阪神 49 36 2 2.5
3ヤクルト 43 42 0 6.0
4広島 38 45 4 4.0
5巨人 38 50 2 2.5
6横浜 34 48 3 1.0
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■ まずはエースで竜倒!
 明日から行われる中日との3連戦で、井川が第1戦に先発する。岡田監督が就任した04年以降、後半戦開幕戦を3年連続で託された左腕。真夏のサバイバルレースで好スタートを切るためにも、ライバルから白星をいただくつもりだ。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/24現在]
   勝 敗 分 差
1中日 47 30 4 ―
2阪神 49 35 2 1.5
3ヤクルト 42 42 0 7.0
4広島 37 45 4 4.0
5巨人 38 49 2 1.5
6横浜 34 47 3 1.0
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■ 感極まった“夢”対決!
07/23 宮崎
◆オールスター第2戦
[全セ2勝0敗0分]
セ010 201 021=7
パ002 020 000=4
[勝]永川 1勝
[S]クルーン 2S
[敗]馬原 1敗
▽本塁打
(セ)アレックス1号・シーツ1号
(パ)森本1号


 自分も感動しました。「2006サンヨーオールスターゲーム」第2戦は、サンマリンスタジアム宮崎で行われ、全セが全パを7−4で下した。藤川は8回から登板し、2死からはオリックス・清原とオール速球勝負で三振に。南国のファンを大いに酔わせた。最優秀選手賞には、途中出場で8回に勝ち越し2点打を放った藤本が選ばれた。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/23現在]
   勝 敗 分 差
1中日 47 30 4 ―
2阪神 49 35 2 1.5
3ヤクルト 42 42 0 7.0
4広島 37 45 4 4.0
5巨人 38 49 2 1.5
6横浜 34 47 3 1.0
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■ ド真ん中!
 清原さんド真ん中勝負です。宮崎サンマリンスタジアムで予定されていた「2006サンヨーオールスターゲーム」第2戦は雨のため明日に順延された。第2戦で実現濃厚な藤川とオリックス・清原との対決も明日にお預けとなった。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/22現在]
   勝 敗 分 差
1中日 47 30 4 ―
2阪神 49 35 2 1.5
3ヤクルト 42 42 0 7.0
4広島 37 45 4 4.0
5巨人 38 49 2 1.5
6横浜 34 47 3 1.0
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■ 圧巻球宴!
07/21 神宮
◆オールスター第1戦
[全セ1勝0敗0分]
パ010 000 000=1
セ011 001 00X=3
[勝]三浦 1勝
[S]クルーン 1S
[敗]吉井 1敗
▽本塁打
(パ)里崎1号
(セ)青木1号・岩村1号


 夢の舞台が剛球に酔いしれた。「2006サンヨーオールスターゲーム」第1戦が神宮で行われ、全セが3−1で全パを下した。スタンドが最高に沸いたのは9回から藤川のマウンド。ストレートの握りを見せるパフォーマンスから圧巻の直球勝負でカブレラ、小笠原を連続三振に斬って取った。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/21現在]
   勝 敗 分 差
1中日 47 30 4 ―
2阪神 49 35 2 1.5
3ヤクルト 42 42 0 7.0
4広島 37 45 4 4.0
5巨人 38 49 2 1.5
6横浜 34 47 3 1.0
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■ 球宴へ大胆予告!
 球児の大胆予告だ。明日、神宮球場で幕を開ける「2006サンヨーオールスターゲーム」で、藤川が特別パフォーマンスを用意していることを明かした。内容は当日までの秘密ながら、ファンを最大限に喜ばせるものであることは確実。三振か本塁打かの全力投球で、夢の球宴を熱く盛り上げる。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/20現在]
   勝 敗 分 差
1中日 47 30 4 ―
2阪神 49 35 2 1.5
3ヤクルト 42 42 0 7.0
4広島 37 45 4 4.0
5巨人 38 49 2 1.5
6横浜 34 47 3 1.0
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■ 後半戦も守護神!
07/19 甲子園
◆対巨人10回戦
[阪神5勝5敗0分]
巨000 000 000=0
神000 000 01X=1
[勝]福原 7勝1敗
[S]藤川 3勝10S
[敗]上原 3勝6敗
▼本塁打
(巨)
(神)


 さすがの3Kショー! 藤川が区切りの10セーブ目でオールスター戦前最終戦の最後を締めた。上原と壮絶な投手戦を演じた福原を継いで、9回に登場。3アウトをオール三振で奪った。頼もしきミスターゼロに、岡田監督は今季終了まで抑えを任せることを明言。夢の球宴、そして後半戦へ、球児の右腕がうなり続ける。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/19現在]
   勝 敗 分 差
1中日 47 30 4 ―
2阪神 49 35 2 1.5
3ヤクルト 42 42 0 7.0
4広島 37 45 4 4.0
5巨人 38 49 2 1.5
6横浜 34 47 3 1.0
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■ 天気にゃ勝てん…
 前日に100分間の特打を行った赤星が、恨めしげに雨空を見上げた。「せっかくよくなってきているのでやりたかったですね」と残念そう。ボール球に手を出すことでフォームを崩していたが、それもこの2日間の雨天中止できっちり修正。「いい形で終われるようにしたい」と明日の必勝を誓っていた。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/18現在]
   勝 敗 分 差
1中日 47 30 4 ―
2阪神 48 35 2 2.0
3ヤクルト 42 42 0 6.5
4広島 37 45 4 4.0
5巨人 38 48 2 1.0
6横浜 34 47 3 1.5
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■ 投手陣を再編!
 甲子園での巨人戦が雨天中止となったこの日、岡田監督は6月末から先発に回っているダーウィンについて「後半戦は中(リリーフ)に入れるよ」と明言。逆に久保田の戦線離脱後に中継ぎに回った安藤については「先発にいく」と話した。

 交流戦後はダーウィンとオクスプリングを第4の外国人枠を使って、交互に先発させる形をとってきた。スペンサーの調子落ちもあって、13日からは2人が1軍定着。後半戦に入ってからもこのスタイルを続け、ダーウィンを開幕から交流戦期間まで務めた中継ぎに戻すことを決めた。

 「先発、リリーフ、ダイジョーブ!」。防御率1.44と好結果を残している適役への復帰に、陽気な声をあげた助っ人。16日の中日戦は先発で5回、55球を投げたが、岡田監督は「きのうは投げすぎ。3回で代える予定やった」と明かした。球宴前最終戦の19日は早くもリリーフ要員として待機する。先発には安藤とともに能見も加わる可能性があり、豊富な人材を有効活用して中日とのマッチレースを戦い抜く。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/17現在]
   勝 敗 分 差
1中日 47 30 4 ―
2阪神 48 35 2 2.0
3ヤクルト 42 42 0 6.5
4広島 37 45 4 4.0
5巨人 38 48 2 1.0
6横浜 34 47 3 1.5
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■ 収穫1敗
07/16 京セラドーム大阪
◆対中日7回戦
[阪神2勝5敗0分]
中010 000 201=4
神000 001 010=2
[勝]中田 3勝1敗1S
[S]岩瀬 1勝2敗23S
[敗]江草 5勝6敗
▼本塁打
(中)ウッズ21号・谷繁6号
(神)


 2勝1敗、上出来や。1点を追う6回に浜中が同点打を放つと、桧山、林、町田の代打陣が好機拡大に貢献。これまで4敗を喫していた先発の中田を打ち崩すことはできなかったが、最後まで3タテ阻止を図った落合竜を苦しめた。明日からは前半戦最後のカードとなる巨人3連戦。本拠・甲子園に戻って先の東京ドーム3連戦のリベンジで締める。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/16現在]
   勝 敗 分 差
1中日 47 30 3 ―
2阪神 48 35 2 2.0
3ヤクルト 41 42 0 7.0
4広島 37 44 4 3.0
5巨人 38 48 2 1.5
6横浜 34 47 2 1.5
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■ 天王山連勝!
07/15 京セラドーム大阪
◆対中日6回戦
[阪神2勝4敗0分]
中000 001 000=1
神000 002 00X=2
[勝]井川 8勝5敗
[S]藤川 3勝9S
[敗]山本昌4勝5敗
▼本塁打
(中)ウッズ20号
(神)


 しびれる1点差で天王山連勝だ。1点を追う6回、阪神は浜中が同点打を放つと、続く金本が右翼線への勝ち越し二塁打。年の差10歳の頼れる3・4番コンビが勝負を決め、首位中日に1ゲーム差まで詰め寄った。貯金は今季最多の14。猛虎が明日にも竜のしっぽをつかまえる。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/15現在]
   勝 敗 分 差
1中日 46 30 3 ―
2阪神 48 34 2 1.0
3ヤクルト 41 41 0 7.0
4広島 36 44 4 4.0
5巨人 37 48 2 1.5
6横浜 34 46 2 0.5
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■ 川上粉砕!
07/14 京セラドーム大阪
◆対中日5回戦
[阪神1勝4敗0分]
中000 000 011=2
神012 011 02X=7
[勝]下柳 8勝6敗
[敗]川上 10勝2敗
▼本塁打
(中)高橋光3号
(神)鳥谷7号・町田1号


 これが猛虎や! 川上撃沈! 2回に鳥谷の7号ソロで先制。攻守に首位・中日を圧倒し、天王山第1ラウンドを制した。金本の3打点、町田の通算20本目の代打アーチなど、低調だった打線がお目覚めモード。セ・リーグ投手6冠男を攻略しての今季中日戦初勝利で、岡田監督は球団史上10人目の監督通算200勝に到達した。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/14現在]
   勝 敗 分 差
1中日 46 29 3 ―
2阪神 47 34 2 2.0
3ヤクルト 41 40 0 6.0
4広島 36 43 4 4.0
5巨人 36 48 2 2.5
6横浜 33 46 2 0.5
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■ オク様乱れた!
07/13 甲子園
◆対広島10回戦
[阪神6勝2敗2分]
広100 120 010=5
神010 010 000=2
[勝]黒田 8勝6敗
[S]永川 3勝3敗12S
[敗]オクスプリ4勝2敗
▼本塁打
(広)梵5号
(神)


 痛恨の“宣告”が、この日のオクスプリングの投球を象徴していた。5回2死一塁。走者は投手の黒田で痛恨のボーク。自らの“ミス”で余計な進塁を許した後、2番の梵に二塁打を浴び、不必要な3点目を許した。

 「自分のボークでなあ。ランナーはピッチャーやろ」

 岡田監督もお手上げの自滅劇だった。

 「調子は悪くなかったけど、運がなかった。梵?運がよかっただけだよ、アイツは」

 本塁打を含む3安打を浴びたルーキーをつかまえ、珍しく語気を荒らげた。そして、強気な発言通り、流れを引き寄せられなかったのも事実だ。8日にファームで101球を投げた後の中4日での登板。さらに試合では不運な当たりに泣いた。4、5回の先頭打者は打ち取った当たりが安打になった。

 5回途中4失点KO。優等生とは一線を画した発言は、思い通りにいかないイラ立ちにほかならない。しかし、決して現実から目をそらしてはいない。4回、新井に犠飛を浴びた後、本塁ベース付近で矢野と短く言葉を交わした。矢野は振り返り「自分が配球をミスしたと言った」と自らが出した直球のサインを謝った。だが、助っ人右腕は「自分のピッチングをしろと言われただけ」と事実を語らず責任を一身に背負い込んだ。

 指揮官は「もう1回投げさせる間隔はあるんやから」と、19日の巨人戦での登板を示唆。崖っぷちが続くが、青い目はまだ死んでいない。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/13現在]
   勝 敗 分 差
1中日 46 28 3 ―
2阪神 46 34 2 3.0
3ヤクルト 40 40 0 6.0
4広島 36 42 4 3.0
5巨人 36 47 2 2.5
6横浜 32 46 2 1.5


[観]編集長0勝2敗
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■ あっ!暴投だ!
07/12 甲子園
◆対広島9回戦
[阪神6勝1敗2分]
広010 000 001=2
神002 001 01X=4
[勝]中村泰1勝
[S]藤川 3勝8S
[敗]佐々岡6勝4敗
▼本塁打
(広)
(神)金本12号、13号・シーツ12号


 150キロの速球がバックネットを直撃すると、スタンドから虎党のタメ息がもれた。39試合ぶりにスコアボードに刻まれた「1」失点。藤川の連続無失点は38試合、47回2/3で終わりを告げた。

 「終了!最後はちょっと反省した。でも、まあええんちゃう。チームが勝ったから良かったよ」

 あっけない幕切れだった。3点リードの9回から登板。2安打などで2死二、三塁のピンチを招くと、森笠をカウント2−0と追い込みながら、その3球目は捕手・野口が構えたグラブのはるか上を通り抜けた。暴投で三塁走者・栗原が生還。4月12日の中日戦以来となる失点を喫した。

 11日には小山正明氏の持つ球団記録を44年ぶりに更新。プロ野球記録64回1/3(58年国鉄・金田)への挑戦も期待された。夢は一瞬で途絶えた。しかし、ここで動揺しないのが藤川だ。最後は森笠を低めの153キロで遊直に仕留め、この夜も猛虎を勝利へと導いた。

 「もったいなかったな…。2死まで行ったからな。でも、またこれから無失点を続けて行ってくれればいい」

 岡田監督は守護神をたたえた。失点は許してもチームを勝利へとけん引することが最大の仕事。その証しとして今季8セーブ目をつかんだ。「また違う記録を狙えばいい」。頼れる豪腕が新たな挑戦へと旅立つ。球児伝説は終わらない。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/12現在]
   勝 敗 分 差
1中日 46 28 3 ―
2阪神 46 33 2 2.5
3ヤクルト 40 40 0 6.5
4広島 35 42 4 3.5
5巨人 36 47 2 2.0
6横浜 32 46 2 1.5
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■ 小山超え!
07/11 甲子園
◆対広島8回戦
[阪神5勝1敗2分]
広000 000 100=1
神010 100 00X=2
[勝]福原 6勝1敗
[S]藤川 3勝7S
[敗]広池 2勝1敗
▼本塁打
(広)
(神)


 夏色に染まる暑い甲子園で新伝説は生まれた。1点差の最終9回を守り抜いた藤川が連続イニング無失点を47回2/3へ伸ばし、小山正明氏の持つ球団記録を更新した。約3カ月間、38試合にわたって並べ続けたゼロ神話に終わりは見えない。視線の先に見えるのは、64回1/3の日本記録。“球児の夏”はこれからが本番だ。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/11現在]
   勝 敗 分 差
1中日 46 28 3 ―
2阪神 45 33 2 3.0
3ヤクルト 40 40 0 6.0
4広島 35 41 4 3.0
5巨人 36 46 2 2.0
6横浜 31 46 2 2.5
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■ 打倒竜の切り札!
 岡田阪神の進む連覇道が最初のヤマ場に差しかかった。14日からは3差で追う首位・中日との激突。直接対決で追撃を期す岡田監督は秋田からの移動日なったこの日、9日のヤクルト戦で見せた林威助の「3番・一塁」起用を打倒竜の“秘策”に掲げ、攻撃的布陣で先手逃げ切りを狙う考えだ。明日からの広島3連戦には中村泰を先発待機させるなど、猛虎が前半戦を締めくくる9連戦に挑む。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/10現在]
   勝 敗 分 差
1中日 45 28 3 ―
2阪神 44 33 2 3.0
3ヤクルト 40 39 0 5.0
4広島 35 40 4 3.0
5巨人 36 45 2 2.0
6横浜 30 46 2 3.5
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■ 拙攻見本市…
07/09 秋田
◆対ヤクルト11回戦
[阪神5勝6敗0分]
神000 020 001=3
ヤ002 001 10X=4
[勝]ゴンザレ3勝4敗
[S]木田 2勝4敗7S
[敗]江草 5勝5敗
▼本塁打
(神)
(ヤ)


 猛虎がまた不完全燃焼に終わった。みちのく秋田シリーズの第2ラウンドは打線が14安打しながらわずか3得点。12残塁の拙攻が響いた。林を初の先発一塁に起用し、3番に置いた今季45通り目のオーダーは不発。首位中日からも“半歩”離され、岡田監督のストレスはピーク寸前だ。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/09現在]
   勝 敗 分 差
1中日 45 28 3 ―
2阪神 44 33 2 3.0
3ヤクルト 40 39 0 5.0
4広島 35 40 4 3.0
5巨人 36 45 2 2.0
6横浜 30 46 2 3.5
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■ 掛布超え!
07/08 秋田
◆対ヤクルト10回戦
[阪神5勝5敗0分]
神310 000 000=4
ヤ000 000 002=2
[勝]井川 7勝5敗
[S]藤川 3勝6S
[敗]石川 7勝6敗
▼本塁打
(神)
(ヤ)青木6号


 アニキが“ミスタータイガース”を超えた。金本が4番打者として362試合連続先発出場を果たし、並んでいた掛布雅之氏を抜いて球団新記録を更新した。その「不動の4番」が先制の中前打を放つなど、初回に3点の速攻劇。先行→逃げ切りで、秋田決戦第1ラウンドを制した。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/08現在]
   勝 敗 分 差
1中日 45 28 3 ―
2阪神 44 32 2 2.5
3ヤクルト 39 39 0 6.0
4広島 34 40 4 3.0
5巨人 36 44 2 1.0
6横浜 30 46 2 4.0
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■ 貧打解消策!
 貧打救済へ岡田監督が日替わり打線の導入を決めた。秋田への移動日となったこの日は、甲子園球場で今季初の“準全体練習”を実施。赤星を直接指導するなど苦境打開へ動いた。当面は4番・金本、5・番シーツを軸に前後は流動的に打線を組む考え。身上とする不動打線を捨てる不本意な決断だった。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/07現在]
   勝 敗 分 差
1中日 44 28 3 ―
2阪神 43 32 2 2.5
3ヤクルト 39 38 0 5.0
4巨人 36 43 2 4.0
5広島 33 40 4 0.0
6横浜 30 45 2 4.0
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■ 伝統の猛虎魂!
07/06 甲子園
◆対横浜12回戦
[阪神10勝2敗0分]
横010 000 000=1
神000 101 00X=2
[勝]下柳 7勝6敗
[S]藤川 3勝5S
[敗]三浦 5勝6敗
▼本塁打
(横)
(神)


 見たか!これが伝統の力や!同点で迎えた6回に矢野が右前に決勝の適時打。リーグ戦再開後、初のカード勝ち越しを決め、天敵・三浦に甲子園では5年ぶりの黒星をつけた。前日のオーナー会議では阪急ホールディングスとの経営統合を新規参入扱いとされ、預かり保証金など計30億円を支払うことが決定。その無念を晴らすかのように、歴史あるタテジマのユニホームをまとった戦士たちが底力を見せつけた。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/06現在]
   勝 敗 分 差
1中日 44 28 3 ―
2阪神 43 32 2 2.5
3ヤクルト 39 38 0 5.0
4巨人 36 42 2 3.5
5広島 32 40 4 1.0
6横浜 30 45 2 3.5
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■ 痛いわ…
07/05 甲子園
◆対横浜11回戦
[阪神9勝2敗0分]
横011 000x=2
神001 00 =1
(6回表降雨コールド)
[勝]門倉 5勝4敗
[敗]杉山 4敗
▼本塁打
(横)
(神)


 6回表。激しくなった雨で2度目の中断を強いられた。一度は勢いが収まり、再開へ向けたグラウンド整備が終わりかけた頃合いを見はからったように再び甲子園は豪雨に見舞われた。降雨コールド―。無情の宣告だった。

 「雨が降るのは分かっとるんやから。相手より1点でも上へ行くというスタートやから」

 岡田監督の苛立ちも無理はない。大敗なら諦めもつく。しかし、点差はわずかに1点。しかも、失点の内容も悪い。2回の先制点は四死球絡み。2軍再調整を経て先発させた杉山が同じ失敗を繰り返した。3回には1死一、三塁から片岡の失策で追加点を献上した。

 「そら、1点でも少なくというのはあるけど、毎試合、言うとったらキリない」

 対して、1番赤星以下の通常打線に戻した攻撃陣は3回に奪った1点のみ。天候同様、打線はまだ湿っていた。

 「あんまり雨は降らんと聞いとったけど…。そら、痛いわ。この点差で6回で終わりというのはなあ…」

 試合前に練習中はずっと曇空のまま。逆に「中途半端な天気やなあ」と嫌な予感を抱いていた。相性抜群だった横浜戦は不運な形で今季2敗目。「あんまり試合の話はしとうないわ…」。岡田監督がため息をついた数十分後、中日との差は先月13日の首位陥落以来、初めて2.5差まで広がった。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/05現在]
   勝 敗 分 差
1中日 43 28 3 ―
2阪神 42 32 2 2.5
3ヤクルト 39 37 0 4.0
4巨人 36 41 2 3.5
5広島 31 40 4 2.0
6横浜 30 44 2 2.5
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■ ミスター0!
07/04 京セラドーム大阪
◆対横浜10回戦
[阪神9勝1敗0分]
横110 000 000=2
神000 030 10X=4
[勝]福原 5勝1敗
[S]藤川 3勝4S
[敗]那須野2勝5敗
▼本塁打
(横)
(神)林3号


 日本球界では前人未到の快挙を成し遂げた。2点リードの9回から登板した藤川が1回を打者3人で完璧に抑えた。これで日本新記録となる35試合連続無失点。イニングでは堀内恒夫氏の44回を上回り歴代7位となる44回2/3だ。防御率も0.18と驚異の数字をたたき出している。今や日本を代表する中継ぎ投手となった虎の背番号「22」の進化は止まらない。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/04現在]
   勝 敗 分 差
1中日 42 28 3 ―
2阪神 42 31 2 1.5
3ヤクルト 38 37 0 5.0
4巨人 36 40 2 2.5
5広島 31 39 4 2.0
6横浜 29 44 2 3.5
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■ 夢舞台へ豪快宣言!
 完璧に抑えるか、完璧に打たれるか。「2006サンヨーオールスターゲーム」ファン投票の最終結果が発表され、セ・リーグ中継ぎ部門で阪神の藤川がリーグ最多となる67万3120票を獲得し、2年連続2度目の選出となった。記者会見では「3者連続三振か、3者連続本塁打がいい」と“珍宣言”。豪快な意気込みを口にした最強右腕は、大胆ピッチで夢の球宴をも魅了する。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/03現在]
   勝 敗 分 差
1中日 41 28 3 ―
2阪神 41 31 2 1.5
3ヤクルト 37 37 0 5.0
4巨人 36 39 2 1.5
5広島 31 38 4 2.0
6横浜 29 43 2 3.5
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■ 屈辱0行進!
07/02 東京ドーム
◆対巨人8回戦
[阪神4勝5敗0分]
神000 000 000=0
巨010 000 10X=2
[勝]内海 6勝7敗
[敗]井川 6勝5敗
▼本塁打
(神)
(巨)李26号


 猛虎打線は梅雨空モード…。この日もチャンスに打てず、巨人・内海にプロ初完封を献上した。4回は無死一、二塁の大チャンスを浜中三振、矢野併殺打と最悪の形でゼロ。野手のタイムリーなしは、これで実に50イニング連続となった。10連敗の巨人にまさかの連敗。岡田監督は「情けない」と吐き捨てた。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/02現在]
   勝 敗 分 差
1中日 41 28 3 ―
2阪神 41 31 2 1.5
3ヤクルト 37 37 0 5.0
4巨人 36 39 2 1.5
5広島 31 38 4 2.0
6横浜 29 43 2 3.5
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■ Gに白星進呈…
07/01 東京ドーム
◆対巨人8回戦
[阪神4勝4敗0分]
神010 100 000=2
巨100 003 00X=4
[勝]上原 3勝4敗
[S]豊田 1勝2敗11S
[敗]オクスプリ4勝1敗
▼本塁打
(神)金本11号
(巨)


 チャンスで打てなきゃ、巨人も勝つわ…。1−1の4回、通算350本塁打へ「あと2」とする金本の11号ソロで勝ち越した。しかしその後は相変わらずのタイムリー欠乏症。6回1死満塁では浜中、片岡が凡退した。その裏オクスプリングが逆転を許し、負ければ球団ワーストタイの11連敗だった巨人に勝利をプレゼント。「野手のタイムリーなし」という珍現象は連続41イニングにまで伸びた。

■セ・リーグ順位表
[2006/07/01現在]
   勝 敗 分 差
1中日 41 27 3 ―
2阪神 41 30 2 1.5
3ヤクルト 36 37 0 6.0
4巨人 35 39 2 1.5
5広島 30 38 4 2.0
6横浜 29 42 2 2.5
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