虎番記者席

■ 開幕ダッシュ大号令!
 点差開けFKへ!

 気負いはなかった。大阪ドームの練習を打ち上げ、東京へ旅立つ岡田監督は、いつもと変わらぬ穏やかな口調で淡々と意気込みを語った。

 「開幕ダッシュか。そら勝つに越したことはないけど、1つ勝つとかでなく、なるべく早くみんなを波に乗せる、今年はこれでやっていくというのが出たらいい。目標?チームが落ち着いてくるとあまりなくなるんや。『また1年やろう』ということやな」

 “初代アジア王者”を目標に掲げた昨年とは対照的な欲のないコメント。その中に確かな自信が感じられた。

 唯一の不安材料は勝利の方程式の中核を担う藤川(F)、久保田(K)の調整遅れだ。WBCの影響でオープン戦登板はわずか2試合。不安を解消するためにシーズン序盤は点差の開いた場面で調整登板させる。

 「初めはセーブがつかなくてもいく。その方が楽やし、投げてないんやからな。4〜5点差でも出す。最初は打線に引っ張ってもらわんとな」

 打線に奮起を促した指揮官は、東京到着後には都内の日本料理店でコーチ陣との食事会を開催。一丸ムードを高め、セ界連覇へのスタートを切る。
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