2007.02.27 Tuesday
■ 鳥谷6番構想!
明日は紅白戦、3月1日の最終日は半日練習で打ち上げ。実質上、キャンプ最後の特打は雨中だった。プロ4年目の春。鳥谷の進化は打球が証明していた。
勢いが違う。伸び方が違う。スコアボード直撃が3発、右翼ネットの上部も揺らした。フリー打撃と合わせて計169スイングで27発。鋭い打球は安芸の雨を何度も切り裂いた。真後ろから見ていた正田打撃コーチは目を見張る。 「打球の飛び出しが速くなったよなあ…。それが飛距離につながっとるんちゃうかな。トップの位置からインパクトまでスイングに速さがある。下(下半身)と上(上半身)が合っているからやろうね」 コーチ就任から3年。師の目にもう課題は見当たらない。着実に上がる一流打者への階段。周囲の評価を鳥谷自身は「そういうのは自分では分からないですから」と軽く受け流した。 大飛躍の予感が漂う早春。注目はいったい何番を打つか、だ。昨春には未来構想として1番案も浮上。今春は既に終えたオープン戦2試合は6番と3番に座った。正田コーチは主力登場まで3番起用の継続を示唆した上で、来るべきベストオーダーでは“第2の4番打者”と位置づける。 「1番には赤星にどっしり座ってほしい。だから鳥谷には浜中ともう一つのクリーンアップになってくれたらいい」 赤星が塁に出て、シーツ、金本、今岡のクリーンアップが還す。その後さらに浜中、鳥谷、矢野の裏クリーンアップによる波状攻撃が続く。構想通りなら福原、安藤の離脱など投手陣が抱える不安要素を補うほどの厚みが打線に生まれる。 正田コーチは「ベストオーダーでいくのはオープン戦最後の2試合」と見通しを明かした。来月24、25日のヤクルト2連戦が“ダブル・クリーンアップ”を持つ新打線の披露式だ。守り勝つだけじゃない。今年の猛虎は打っても強い。
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