2006.02.03 Friday
■ 全開ダーウィン!
2年目の進化だ。ダーウィンが初ブルペンで快速球を連発。虎の最速王へ堂々と名乗りを挙げた。
これが肩慣らしなのか。スライダー、チェンジアップ、ツーシームを織り交ぜた30球。特に速球の速さは他を圧倒。受けた本田ブルペン捕手が「推定145キロ」と認定したほどだった。 「オフにしっかりトレーニングをやってきたからね。トレーニングで下半身を鍛えてきたんだ」 昨季の2軍公式戦では自己記録となる156キロを計測した。一方の球団記録は久保田が出した157キロ。猛虎最速の冠奪取を視界にとらえ、横浜・クルーンに続く日本球界2人目の160キロ超えも決して夢ではない。 「確かにスピードは頭に入れてやっている。自分の武器だからね。でもそれ(160キロ)は絶対に無理だよ」 言葉では笑い、目の奥はキラリと光った。来日1年目の昨年は主に2軍暮らし。腐らず地道に合理的な投球フォーム習得に取り組んできた。岡田監督もその成長ぶりに目を細める。 「元々、ボールは速いから。理にかなったフォームを教われば…」 荒削りだった高い素質に理論が付加することで大化けする可能性は十分。伸びしろを考慮されての契約更新だった。 昨春はスポット参戦に終わったオープン戦も今春はフル帯同することが既に内定。外国人枠を巡る競争でも首脳陣の評価は、もう1年前のような“大穴”ではない。 「(1軍登用も)あるよ。十分に」。指揮官の期待に応えるべくダーウィンが“160キロ進化論”を構築していく。
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