虎番記者席

■ 浮いてへん!
 星野SDが11日深夜に更新した自身のHPで「井川はもう行かしちゃれ」とポスティングシステムでのメジャー挑戦を容認するメッセージを発した。岡田監督は、これを受けて「ありえないこと」と完全否定したが、井川問題が新展開に突入する可能性が出てきた。

 キャンプ休日にコーチ陣とゴルフを楽しんだ岡田監督は「井川はもう行かしちゃれ」という星野SDの“発言”を聞かされると表情を曇らせ、すぐに完全否定した。連覇、そして日本一を目指す指揮官としてエースを失うことはどうしても認められなかった。

 「ポスティングは権利じゃない。球団が認めないと不可能な制度で、球団が認めることはありえない。来年も必要な戦力に変わりはない」

 星野SDは井川のメジャー行きを容認する理由を、優勝胴上げに参加しなかったり、代理人を通じての交渉など、チームの和を乱す存在だから…とした。井川がかわいくて理解を示して送り出すものでは決してなく、チーム内で浮いていると不要論を展開した。岡田監督はその考えにも「NO」の姿勢だ。

 「浮いている?そんなの全然ないよ。ガンコとかわがままとかもない。野球に純粋というか、直接、接していても、そんな子には見えん」

 直接、星野SDと会話をしたわけではなく真意が分からない現時点でこれ以上の反論は控えたが「どういう意図なのか?」という不安は隠せなかった。ただ、いかなる理由も認めない考えだけは明言した。

 前日11日には早々と来季も井川をエースと公表した。開幕投手にも示唆している。岡田監督の頭の中ではもう検討の余地すらない。
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