虎番記者席

■ 盤石JK沈む…
06/13 フルキャスト宮城
◆対楽天4回戦
[阪神2勝2敗0分]
神200 022 100 0 =7
楽100 310 020 1x=8
[勝]小倉 3勝3敗
[敗]久保田4勝5敗13S
▼本塁打
(神)金本8号・スペンサー5号
(楽)


 延長10回。不運な打球も重なった無死満塁を耐え抜く力は久保田には残っていなかった。沖原の打球に前進守備の藤本が抜かれてサヨナラ敗戦。試合途中から降り出した雨が霧になって猛虎を冷たく濡らした。

 「…」

 今季5敗目を喫した久保田は報道陣の問いかけに言葉を返すことはなかった。登板した9回は同点の局面。直前の8回を任せたウィリアムスが2点のリードを守れない。1死から塩川に中前打され、2死三塁からは森谷に四球。直後、リックに右中間を破られて、同点を許した。

 「ノーコメントだ」

 通訳に気持ちを伝えて急いだ帰途。復帰から6戦目で喫した初失点が盤石のJFK継投にほころびを生んだ。岡田監督の悔しさも当然か。

 「そら、失点もする。打たれることもある。それよりも森谷のところ。あの四球が痛かった。そんなに警戒するバッターじゃない」

 いら立ちは先発した井川の早期降板に集約していった。初回に先手をもらいながら、4回に4安打を集められて逆転。直後の5回に同点に追いついてもらいながら、その裏に勝ち越しを許した。6回5失点での交代。何とか勝利投手の権利を持っての降板ながら、ふがいなさは目立った。

 「あの点差なら1人で投げ切るくらいでいってほしい。DHやし、打席も回ってこん。2、3回にあれだけいいボールを放っていて、4回に急にやからな。結局はフォアボール。投げ込まんとどうしようもない」

 ただでさえ疲労のたまる8連戦。その初戦から救援陣をフル稼働させながら白星を逃し首位から陥落した。単なる1敗以上に重たく感じる敗戦だった。

■セ・リーグ順位表
[2006/06/13現在]
   勝 敗 分 差
1中日 33 24 1 ―
2阪神 33 25 1 0.5
3巨人 32 27 2 1.5
4ヤクルト 30 29 0 2.0
5広島 25 33 2 4.5
6横浜 23 36 2 2.5
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