虎番記者席

■ 雪辱ローテ!
 奇跡を呼ぶ竜倒ローテが決まった。23日からの巨人2連戦では下柳、福原が先発。来週末29日からの中日3連戦は、2人に安藤を加えた形で臨むこととなった。文字通り今シーズン最後となる首位決戦。5勝13敗1分という8つの負け越しが、ここまでの順位の差となって表れた。無論、直接対決では3連勝あるのみだが、まずは目の前の戦いが最重要。23日からの巨人2連戦は、ともに2勝1敗という相性も重視して下柳、福原の順で臨む。

 「タイトルとかは考えてない。チームが勝つことだけです」

 殊勝に語った福原は3試合連続完投中で、防御率もリーグ2位の2.11。敵地・東京ドームでも完投すれば、03年の井川以来チーム4年ぶりの4連続完投となる。

 巨人戦を終えると、甲子園に移動して広島と3連戦。26日の初戦に安藤が回ると、次は中4日で10月1日の中日戦。天王山1、2戦を再び下柳、福原でまかなう。

 タイトな調整を強いられる安藤も、願ったりかなったりの状況だ。3日の横浜戦から3連勝中で現在7勝。2年連続となる2ケタ勝利が、手の届くところまできた。

 「全部勝てれば可能性がないわけじゃない。勝てばチームに貢献することにもなりますからね」

 “実績”もある。同じく中4日となった12日の広島戦と17日の中日戦に連勝。今週は休養を取って、中8日で勝負をかける。これまた、前回の中4日と同じパターンだ。

 この日は、揃って甲子園での投手指名練習に参加。下柳、福原が揃ってダッシュを精力的にこなすと、安藤はポール間走で汗を流した。

 泣いても笑っても残りは14試合。持てる力を出し尽くすしかない。

■セ・リーグ順位表
[2006/09/20現在]
   勝 敗 分 差
1中日 74 47 5 M13
2阪神 73 55 4 4.5
3ヤクルト 62 63 2 9.5
4巨人 62 69 2 3.0
5広島 54 69 5 4.0
6横浜 51 74 3 4.0
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