虎番記者席

■ 4連敗…
04/15 甲子園
◆対中日1回戦
[阪神0勝1敗0分]
中110 000 502=9
神011 000 000=2
[勝]朝倉 1勝
[敗]下柳 1勝1敗
▼本塁打
(中)和田4号
(神)


 百戦錬磨のアラフォーさえ、悪い流れにのみ込まれてしまった。痛恨の2文字で済ますに済まされない高価な代償。昨季、2失策と堅守を誇った金本がまさかの落球で決勝点を献上。連敗を止めることはできなかった。

 同点で迎えた7回。今季最も点を失っている鬼門のイニングに、“悪魔”は忍び寄っていた。1死から下柳が8番・小山に左翼線二塁打を許し、続く代打・小池には止めたバットで右前にポトリと落とされた。一、三塁。そして、最大の不運がやってきた。1番・荒木へのカウント2−1から、122キロスライダーで打ち取ったはず…だった。だが、打球はレフトのライン際へ押し戻された。必死に追う金本。だが、全力疾走をあざ笑うかのようにボールはグラブに当たって転々…。さらに鳥谷への送球がそれるダブルエラーで傷口は広がった。

 「本人が一番、悔しい思いをしている。『最初は捕れると思っていた』と言っていたからな。今の(万全でない)足で全力でいったんだけどな」

 同点の5回2死満塁の好機に二飛に倒れ、4番の仕事も果たせずじまい。攻守に責任を感じ無言で球場を後にした金本に代わり、山脇守備走塁コーチは代弁した。

 ツキに見放されたとはいえ、下柳でも勝てなかった。金本の失策で1点を勝ち越され、なおも1死二、三塁から四球で満塁。前の3打席を完全に封じていた森野に右越えの走者一掃三塁打を打たれ、ブランコにも左前タイムリー。6回1/3、7失点でKOされた。昨季は防御率0.33で3勝負けなし。加えて、甲子園での中日戦では2005年9月1日から5連勝中の竜キラー。いきなりの看板倒れに「踏ん張り切れずに申し訳ない」とコメントを残した。

■セ・リーグ順位表
[2009/04/15現在]
   勝 敗 分 差
1巨人 6 2 2 ―
2中日 6 4 0 1.0
2広島 6 4 1 0.0
4ヤクルト 5 5 0 1.0
5阪神 3 6 1 1.5
6横浜 3 8 0 1.0
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