虎番記者席

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■ 広島戦7連敗…
05/16 米子
◆対広島10回戦
[阪神2勝8敗0分]
神000 000 010=1
広201 010 02X=6
[勝]青木高1勝6敗
[敗]福原 1勝2敗
▼本塁打
(神)林5号
(広)


 雨でズブ濡れになった虎ナインは、足どりも重くバスに乗り込んでいった。米子から岡山への深夜移動。夜8時からの米子自動車道の工事通行止めのせいで、それは3時間ものロングランになった。「試合、やらんかったら良かったのに…」。そんな思いが、誰彼となく顔に出ていた。

 試合前のオーダー交換の時から、岡田監督は黒い雲を見上げて「チッ」と舌打ちしていた。予報通り、間断なく降り続いた雨。その中を自在に泳いだコイに対し、虎はもがき苦しむだけだった。広島先発は負け数、防御率がともにリーグワーストの青木高。くみしやすしと思われた新人を、打ち崩せなかった。

 「フフ…。言うことがないもんな。ランナーが二塁や三塁に行ったら、自分で打席で還すしかないんやから。どうせえと言うたってな…」

 指揮官は苦笑するしかなかった。2回無死一、二塁を狩野の併殺打でフイにすると、中盤以降は鳥谷でチャンスが止まった。5回1死一、三塁では、ライナーが遊撃正面を突く不運。7回は1死一、二塁で二ゴロに打ち取られた。16打席連続ノーヒット、ここ5試合で19打数1安打と調子を落とすリードオフマン。厳しい表情で「今は、辛抱してやるしかないんで」と静かに言った。

 林のソロ一発にとどまった打撃陣に、久保チーフバッテリーコーチは謝った。「あれだけ守る時間が長いと、野手も(雨で)体が冷えて攻撃できないよね」。8四球に加え、3回は暴投、5回は捕逸による振り逃げで三塁走者を還した。6回途中まで0で粘った青木高とは対照的に、虎投は雨に負けていた。

 「とってもフラストレーションのたまる1日だったよ…。みんな、ストレスがたまり放題だったんじゃないかな」

 シーツはイラ立ちをあらわにした。優勝した03、05年に白星を挙げた米子。チーム浮上のキッカケをつかみたかった吉兆の地で、07年の虎はいいとこナシの2連敗に終わった。

■セ・リーグ順位表
[2007/05/16現在]
   勝 敗 分 差
1巨人 25 16 0 ―
2中日 22 17 1 2.0
3横浜 20 17 0 1.0
4広島 19 20 0 2.0
5阪神 16 21 1 2.0
6ヤクルト 13 24 0 3.0
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