虎番記者席

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■ ストレス1敗…
05/22 ヤフードーム
◆対ソフトバンク1回戦
[阪神0勝1敗0分]
神010 000 000=1
ソ000 101 00X=2
[勝]杉内 7勝1敗
[S]馬原 14S
[敗]福原 1勝3敗
▼本塁打
(神)金本12号
(ソ)


 たまったフラストレーションが、体を突き動かした。二塁手前でタッチアウトを宣告されてしょげている桜井の姿を見ると、岡田監督はサッとベンチを出た。佐藤二塁塁審に食ってかかるような猛抗議。レフトスタンドの虎党からは、やんやの歓声があがった。

 2点を追う8回。杉内から逆襲のチャンスをつくれるか、というシーンだった。1死から安打で出た桜井を置き、鳥谷が二ゴロ。本多の二塁への送球が左にそれ、ベースカバーに入った遊撃・森本と桜井が交錯する形になった。「(審判は)ベースを離れてたけど、タッチはしてたと言うからな…。でも、桜井はタッチされてないと言うてるから」。オールセーフなら1死一、二塁となっていたところ。だが、判定は覆らなかった。

 そこまでの攻撃があまりにもノーチャンスだったせいで、抗議の必死さはヤケに目立った。2回こそ2死二塁から矢野の右前打で浜中が本塁憤死する惜しいシーンがあったが、そこからは杉内に8回2死までゼロ封と翻弄された。03年の日本シリーズで2勝を許し、MVPの栄誉を与えた敵。昨年の交流戦では2試合10イニングの対戦で9得点と攻略したが、今年はまた、かつてのパワーバランスに戻ってしまった。

 1番・鳥谷、4番・金本、7番・林の左打者3枚が、杉内からは1安打もできなかった。「左が全然やったなあ…」とため息をついた正田打撃コーチ。広澤打撃コーチは「左投手に対して右が頑張るというのは、当たり前すぎる。本当のキーは左なんだ」と力説した。杉内に対しては日本シリーズを含めて6戦5敗となってしまった。

 初回、鳥谷の見逃し三振から始まった試合。岡田監督は「ヨーイドンから、ストライクゾーンがえらい広かったな…」とグチをこぼした。白井球審と佐藤二塁塁審はパ・リーグ所属。怒りのはけ口をそこにもっていくしかない、重苦しい1敗だった。

■セ・リーグ順位表
[2007/05/22現在]
   勝 敗 分 差
1巨人 27 19 0 ―
2中日 25 19 1 1.0
3広島 21 22 0 3.5
4横浜 20 22 0 0.5
5阪神 19 23 1 1.0
6ヤクルト 14 27 0 4.5
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