虎番記者席

<< 気合や! | main | 3連勝発進や! >>
■ プロの洗礼!
03/16 東京ドーム
◆オープン戦
神000 005 000=5
巨330 000 00X=6
[勝]内海 1勝1S
[S]ミセリ1S
[敗]能見 1勝1敗
▼本塁打
(巨)ローズ2号


 目の前を何度も何度も「GIANTS」のユニホームが駆け抜けた。マウンドに姿を見せるたび評価を上げてきた男が、初めて味わったプロの洗礼。本番さながらの超重量打線が、能見をいとも簡単にのみ込んだ。

 「あっという間に点が入った感じで…。ムダな四球が多かったです」

 二岡の中前打と高橋由の四球で迎えた初回2死一、二塁。ローズに対し、カウント1―2から投じたスライダーは高めに入った。虎党からの悲鳴をあざ笑うかのように、打球は一直線で右翼席へ飛び込む3ラン。2回にも2安打2四球に味方失策が絡み、2回までに6点を失った。

 キャンプからの実戦4試合12イニングでわずか1失点。その生命線である制球が微妙に狂った。真っすぐは逆球となり、シュートは抜ける。「カウントを取る球が見つからなかった」と久保投手コーチ。打者有利のカウントで抑えられるほど、プロの世界は甘くはなかった。

 それでも3回以降は懸命に踏ん張り、0を刻んでいった。「あれ以上取られると試合が決まりますから」。初回には番長・清原を空振り三振に切って取った。敵地で見せた即戦力左腕の意地。「いい経験になったんちゃうか」。岡田監督は、次回先発が予定される22日のオリックス戦(大阪ドーム)以降の伸びしろに期待を寄せた。

 「収穫?内へ放らないと苦しいと分かったことです。6点も取られた。やられたら、やり返さないといけません」

 小さい頃、憧れていた巨人から与えられた大きな宿題。この日の屈辱を真の力に代えるべく、能見が再スタートを切る。
[ comments(0) ]















  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< July 2025 >>