虎番記者席

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■ ロペスの再来!?
 アニキが命名、新井はロペスの再来や! 金本が弟分の新井を1996、97年の2年連続の打点王、元広島のルイス・ロペス内野手(43=現楽天駐米スカウト)に例えた。でも、突然かつてのチームメートの名前を持ち出したのは、一体どういう意味?

 弟分が絶好調の時に必ずチクリとやる、金本アニキの新井イビリ。打率.333。16日の広島戦でも3回に決勝の左前打を放った3番打者に向け、てんぐになるなよという意味を込めての愛のムチだった。

 「2人で打点を挙げている?前でよくつないでくれているしね」。褒めたのは、ここまで。「ああ、そうそう“新井さん”はロペスを目指すと言うてたわ。まさに打点が大好きやろ。タイムリーばっかり打ってる。ロペスの再来や!」

 金本が例えたルイス・ロペス内野手は1996、97年に2年連続の打点王に輝き、広島とダイエー(当時)の計6年間で510打点を稼いだ。しかし、あまりにも個人成績に固執するため、チームメートと衝突したことも多々あった。自身のヒットで本塁へ生還せず、三塁でストップした前田智と試合中に大ゲンカしたのは有名だ。

 金本発言を知らないままに、練習を終えた新井が記者に囲まれる。「ホームランを打つに越したことはないですが、いつも言ってるように大事なのは打点ですね」

 まさにアニキの手のひらで踊らされているかのようなコメントを連発していたが、ただ明らかにロペスと違うのが決して現状で慢心していない点だろう。

 「ヒットが出ている時こそしっかり準備して、練習して、慎重に、そして気を引き締めたい。調子をよくするには時間がかかるけど、悪くなるのはすぐですからね」

 明日からは神宮球場でのヤクルト3連戦。昨年、同球場の打率は.400。広島球場を含むセ・リーグのフランチャイズ6球場の中で最も相性がよかったが「あまりイメージはないですねえ…」とここでも謙虚だ。

 金本がリーグトップの17打点。新井が11打点。AK砲が揃って打点を挙げれば7戦全勝だ。“兄弟”が築く不敗神話を継続させ、かつてロペスが獲得した打点のタイトルを2人で争う。

■セ・リーグ順位表
[2008/04/17現在]
   勝 敗 分 差
1阪神 13 3 0 ―
2中日 10 6 1 3.0
3ヤクルト 8 7 0 1.5
4巨人 6 10 1 2.5
5広島 5 9 1 0.0
6横浜 4 11 1 1.5
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