虎番記者席

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■ 仮想・石川撃ち!
 林威助がウエスタン・中日戦に「3番・右翼」でフル出場を果たした。

 「試合で球を見られること自体がプラス。普通に球も見えるようになってきた。いい当たりもあったし、徐々にいい感じになってきている」

 ここまで15試合に出場して打率.206と低迷してきたが、上々の試運転だ。2軍戦ながら鳴尾浜球場のスタンドは虎党で超満員。岡田監督をはじめとする1軍首脳陣もバックネット裏に集結した。多くの目が光る中、まずは1点リードで迎えた3回2死二塁。先発の佐藤亮がカウント0−1から投じた2球目だった。内角高めのスライダーを素直に引っ張った打球は鋭いライナーで右前へ打ち返す適時打。期待されるポイントゲッターとしての存在を発揮した。2点リードで迎えた6回の第3打席にも安打を放った。カウント1−3からの速球を再び右前へと運んだ。

 「ああいうのが見られたので(鳴尾浜に)来たかいがあったよ。きょうは良かった。ずっと良くなってきている」

 打撃内容を守った広澤打撃コーチも思わず目を細めた。実戦不足を補うため、捕手以外の7野手は1軍組がスタメンに名を連ねた。そんな中で、3打数2安打1打点1四球。ペナントレース再開となる28日のヤクルト戦は石川相手が濃厚。ここまでリーグ2位の防御率2.08で7勝を挙げている左腕には、チームも4月29日の対戦では8回1失点に抑えられている。格下ながら左投手の佐藤亮から2安打を記録。課題の一つでもあった“左腕撃ち”にも明るい兆しが見えた。

 「気持ちを引き締めて臨みたい」

 ばん回への準備は整った。目指すは仕切り直しとなる一戦でのロケット発進。本来の姿を取り戻しつつある眠れる長距離砲がついに、目覚めの瞬間を迎えようとしている。

■セ・リーグ順位表
[2008/06/26現在]
   勝 敗 分 差
1阪神 43 22 1 ―
2中日 36 28 3 6.5
3巨人 34 33 1 3.5
4広島 30 32 2 1.5
5ヤクルト 30 34 0 1.0
6横浜 19 45 1 11.0
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