虎番記者席

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■ 痛恨の被弾
08/12 東京ドーム
◆対巨人13回戦
[阪神7勝6敗0分]
神200 000 020 0 =4
巨000 201 100 1x=5
[勝]久保 5勝3敗
[敗]久保田3勝3敗18S
▼本塁打
(神)鳥谷5号・金本27号
(巨)仁志9号・二岡12号


 黄色く染まったレフトスタンドに、二岡のライナーが吸い込まれる。飛び込んだ側は静まりかえり、ライトスタンドは歓喜に包まれた。その中を背番号30は、静かに引き上げた。4月7日の広島戦に続く2度目のサヨナラ負けのマウンド。一球に泣き、3敗目を喫した。真ん中寄りに甘く入ったスライダーをとらえられた。

 「低めに投げたかった? そうですね。甘かったんじゃないですかね」。試合後は、感情を押し殺し、内に秘めた。

 ここまで無敵を誇ってきた3本の矢がほころんだ。5月15日の楽天戦以来、藤川、ウィリアムス、久保田の3人が投げた試合は、2分けを挟んで20連勝。中日との首位攻防戦でも2、3戦でそろって登場し、その盤石ぶりを見せつけた。この日で3連投。疲れは否定したものの、日々の重圧は計り知れないものがある。長期ロードも中盤に差し掛かり、肉体的なものに加え、精神的な疲労の蓄積も心配材料だ。

 「責められない。後ろのピッチャーはいつも投げてるんやから」と岡田監督。指揮官の信頼が揺らぐことはない。

 58試合目の登板となった藤川は、切り替えていた。「3人が投げれば20連勝やった? それは関係ない。いつも一緒ですよ」。先頭の小久保に粘られた末に中前打を許したが、後続を断ち切った。そのあとを受けたウィリアムスも1回を3者凡退に抑えた。

 再び2位・中日との差は1.5に縮まった。残り40試合、ここまできたら登板過多はもう関係ない。ファンも3人の登場を告げるアナウンスに大歓声で応え、その背中を後押しする。新たな不敗神話をまた始めればいい。

■セ・リーグ順位表
[2005/08/12現在]
   勝 敗 分 差
1阪神 60 42 4 ―
2中日 58 43 1 1.5
3ヤクルト 51 48 0 6.0
4横浜 45 49 5 3.5
5巨人 43 58 4 5.5
6広島 40 58 3 1.5
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