虎番記者席

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■ 今岡竜倒!
09/01 甲子園
◆対中日17回戦
[阪神9勝8敗0分]
中100 000 000=1
神003 030 20X=8
[勝]下柳 11勝3敗
[敗]山本昌7勝7敗
▼本塁打
(中)
(神)今岡23号、24号


 さすが…。羨望の眼差しは一点に集まる。猛虎の雄々しい背番号7に―。「絶対に負けられない試合だった」。だから絶対に打つと決めていた。背後に迫る憎き落合竜。追い落としたのは今岡だった。

 同点とした3回。なお2死一塁から山本昌の初球シンカーを叩いた。「ストライクなら何でもいこうと思っていた」。2戦連発の23号は左翼席へ。殊勲の勝ち越し弾も『今岡劇場』の序章に過ぎなかった。

 こう着しかけた5回。1死一、三塁の好機、目前で登板した鈴木との全球直球勝負を制した。「そろそろスライダーかなと思っているうちに…」。6連続ファウルの後、最後10球目を左翼席へ。会心24号。今季初、通算4度目の2打席連発には岡田監督もしびれた。

 「2本とも見事。特に2本目は今岡にしか打てない。相手をあきらめさせるすごい打ち方!」

 疲労蓄積の夏場。右手バネ指の持病も考慮して、実は先週まで860グラムまで軽量化したバットを使っていた。持つ者にしか分からない微妙なバランス差。運命の天王山決戦を前に900グラムの従来型に戻した。そして、華々しい2戦3発は生まれた。

 前夜は逆転につながる失策を犯した守備。同じ3回、同じ荒木の打球を横っ飛びで好捕した。7回の中越え適時三塁打を合わせて計6打点。まさに打って守って一戦必勝をつかみとった。

 岡田監督続投の決定は試合後に報道陣から知らされた。「もちろん来年もやって欲しい。その前に今年、胴上げしてね」。失意の2軍降格も経験した5年前。「一番辛いときに声をかけてくれたのが(当時2軍監督の)岡田監督だった」。恩を返すには『優勝』しかないと誓う。「試合は残り少ない。出し惜しみすることなくやる」。選手会長の輝く両目には栄光の秋しか映っていない。

■セ・リーグ順位表
[2005/09/01現在]
   勝 敗 分 差
1阪神 69 48 5 ―
2中日 67 49 1 1.5
3ヤクルト 58 57 0 8.5
4横浜 51 58 6 4.0
5巨人 51 66 4 4.0
6広島 48 67 3 2.0
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