虎番記者席

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■ 伝説への第1球!?
 社会人・大学生ドラフト4巡目ルーキー・渡辺が、鳴尾浜での新人合同自主トレで初のブルペン投球。セットポジションから直球のみ34球だったが、見守った久保投手コーチをうならせた。

 「力感がありそう。背が小さくて山口高志さん(現阪神スカウト)みたいな投手だね。まとまらずに荒々しさを出していってほしいね」

 山口高志といえば、阪急時代に身長1メートル70の小柄な体格から投げ込まれる豪速球で名をはせた。当時はスピードガンが普及しておらず、最盛期には160キロを超えていたという伝説の持ち主だ。

 同様に渡辺も公称身長1メートル75という体格ながら、速球を最大の武器として持つ。日本生命時代に出場した一昨年秋の日本選手権(大阪ドーム)では、視察に訪れていた岡田監督の前で最速151キロを叩き出し、一躍注目を集めた。

 新しい“伝説”へ向けたスタートラインにも堂々と立った。この日のコーチ会議で最終決定した1軍キャンプメンバーに、新人6選手では唯一の名乗り。当面の目標に掲げる開幕1軍へまずは第1関門を抜けた。

 「(1軍キャンプ参加決定)ウエートトレをやっているときに聞きました。やるしかないという気持ちです。(自主トレから)新人の中では一番年上という自覚を持ってやってきました。ここからが始まりだと思っています。最後まで残れるように頑張りたい」

 26日には、他の若手選手とともに合同自主トレのためキャンプ地・沖縄へ先乗り。「2月1日には全力近くで投げられるようにしたい」。“山口二世”への渡辺の挑戦が始まった。
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