虎番記者席

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■ 竜に開幕3連敗…
04/18 ナゴヤドーム
◆対中日3回戦
[阪神0勝3敗0分]
神000 000 000=0
中100 002 00X=3
[勝]中田 1勝
[S]岩瀬 1敗5S
[敗]下柳 1勝1敗
▼本塁打
(神)
(中)ウッズ3号


 ベンチ裏の食堂での会見を終えて、バスへ向かって歩きだそうとした時だった。岡田監督が、言い足りなかったことを付け加えた。「あしたは絶対、先に点を取らなアカンな。ゼロじゃ絶対に勝てん!」。声のトーンは低い。だが、顔には笑みがあった。リベンジへの意思表示だった。

 完封。文字通り、完全に封じ込まれた。昨季0勝3敗と苦手にした中日・中田。中継ぎで2回1/3を無失点に抑えられた12日の前回対戦に続いて、猛虎は手も足も出なかった。三塁を踏んだのは7回だけ。2死一、三塁と攻め込んだが、矢野がフルカウントからボール球のスライダーを振らされて三振に倒れた。

 「中田は去年から打ってないからな。苦手というのは、そんなにつくったらアカンな…」

 8回で9三振を奪われたが、キーは追い込まれるまでの段階にあった。「ストレートをとらえきれんで、ファウルになった」と指揮官。7本塁打のキング・浜中も無安打に終わり「中田?キレがありました」と脱帽した。正田打撃コーチは「対策を練らんと」とつぶやくしかなかった。

 反省多き1敗。だが、すぐに気持ちを明日へと切り替える猛虎の姿があった。岡田監督の口から飛び出したゲキは、まさにその象徴。貯金をすべて使い切ったわけではない。首位・巨人とのゲーム差は今季最大の5.0となったが、4月末の時点で5ゲーム差をつけられながら逆転優勝したケースがセ・リーグ過去20年で4度ある。“実績”がある以上、恐れる必要はどこにもない。

 試合前、今季初めて訪れたナゴヤドームの新しい人工芝を入念にチェックする指揮官の姿があった。長いシーズンを戦うための布石。黒星の悔しさは、川上撃ちですぐに晴らす。

■セ・リーグ順位表
[2006/04/18現在]
   勝 敗 分 差
1巨人 13 2 1 ―
2中日 7 4 1 4.0
3阪神 7 6 1 1.0
4ヤクルト 5 8 0 2.0
5広島 5 9 1 0.5
6横浜 2 10 2 2.0
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