虎番記者席

■ 井川沈んだ…
04/01 大阪ドーム
◆対ヤクルト1回戦
[ヤクルト1勝0敗0分]
ヤ100 002 030=6
神000 100 000=1
[勝]石川 1勝
[敗]井川 1敗
▼本塁打
(ヤ)ラミレス1号
(神)金本1号


 エースが倒れれば指揮官が描いた“快幕”の目論みが潰えるのも仕方ない。4年連続開幕マウンドは阪神では80〜83年の小林以来、2人目。生え抜きでは史上初の栄誉を得た井川が沈んだ。

 初回に味方守備の乱れから先手を奪われ、6回には岩村に勝ち越し打。8回にはラミレスに浮いたチェンジアップを左翼席へ運ばれた。8回6失点(自責は5)。投球数は124球に達した。

 「もうひと踏ん張りやったな…」

 岡田監督の選択肢に途中降板はなく、久保投手コーチも打席の回る8回までの続投を当然とした。首脳陣が示した不動の姿勢は大黒柱への期待と信頼を再証明する。

 地元開幕ながら前夜の井川は西宮市内のホテルに宿泊。専属トレーナーから身体のケアを受けた。過去3度の開幕投手は総て敵地。同じリズムを維持するため、あえて自宅ではなくホテルを選択した。細心を尽くす最終仕上げに強い自覚がうかがえた。

 「負けてしまって残念ですけど、まだまだ始まったばかり。上を目指して頑張ります」

 1年間、先発ローテーションを守り抜くことを大目標とする井川にとって黒星発進は1敗以上の意味は持たず、次回へ尾を引くこともない。「次に勝てばいいんです」。落ち込む必要もない。お預けになった通算60勝はすぐにやってくるのだから。

■セ・リーグ順位表
[2005/04/01現在]
   勝 敗 分 差
1中日 1 0 0 ―
1ヤクルト 1 0 0 0.0
1広島 1 0 0 0.0
4巨人 0 1 0 1.0
4阪神 0 1 0 0.0
4横浜 0 1 0 0.0
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