虎番記者席

■ 弱点…
03/15 静岡
◆オープン戦
神001 000 101=3
楽100 000 100=2
[勝]相木 1勝
[S]橋本健2S
[敗]福盛 1敗1S
▼本塁打
(神)秀太1号
(楽)


 弱点が浮き彫りとなってしまった。オープン戦初先発のボーグルソンが、楽天の足攻に揺さぶられた。初回にいきなり2盗塁。ネット裏の広島・畝スコアラーは、辛口コメントを発した。

 「これまでクイックはそんなに遅くないと思っていたけど、今日は遅かったね。他の課題があったのなら仕方ないけれど、(モーションが)あまりにも大きすぎるとね」

 2年連続で盗塁阻止率4割を誇る矢野を持ってしても、楽々セーフだった。無死一塁から塩川に二盗を許すと、2死からは足が速いとは言い難いフェルナンデスにも二盗を決められた。「大体1.4秒台だった」(畝スコアラー)。1.3秒台なら合格と言われるクイックだが、わずかなスキにつけ込まれた。

 開幕ローテ候補として調整を続けるが、開幕カードの広島には東出、梵の俊足コンビが1、2番に君臨。2カード目のヤクルトにも、昨年のセ盗塁王・青木がいる。助っ人右腕は「自分のピッチングに集中していたからね」と意に介さなかったが、オープン戦登板はあと1試合。一抹の不安はぬぐえない。

 高い潜在能力を見せつけたことも確かだ。初回の速球主体から一転、変化球を交えた2回以降の3イニングは無失点。2回には礒部をカットボール、ウィットをチェンジアップで連続の空振り三振に仕留めた。4回を3安打1失点。最速も148キロをマークした。

 「課題は出てくるものやからね。初回が終わってから話し合いを持ったし、今後も話すよ」

 矢野は課題を認めつつも、素早く改善に着手する考えを明かした。残された時間は2週間あまり。弱点の克服が、日本での成否のカギを握る。
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