虎番記者席

■ ディープ級の強さ見せる!?
 猛虎の将が歴史的な名馬からV奪回への力をもらった。岡田監督がプライベートで阪神競馬場を訪問。有馬記念を有終の勝利で飾ったディープインパクトにあやかり、2年ぶりのリーグ優勝へ決意を新たにした。

 阪神と中山。モニター越しでも熱狂は伝わってきた。勝つことを宿命付けられた引退レース。残念ながら購入した馬券は的中しなかったものの、大本命の期待を裏切らない快走が印象的だった。

 「強いものは強い。そういうレースやったな」

 競技は違えど同じ勝負の世界に身を置く者として真の強さというものを感じ取った。来る来季、阪神も中日とともにセ界覇権争いの“本命”と位置づけられるチームだ。

 「ディープのように本当に強いと言われるような野球をやれれば…」

 ディープインパクトといえば、マイペースで走り、最後には驚異的な追い込みで他を圧倒する競馬でファンを魅了した。常々、指揮官が言う「他のチームを気にせんでええ。自分のたちの野球をすればいい」という岡田野球の精神にも通じる。

 今季の阪神は最大9ゲーム差から中日を追撃。わずかに届かなかったとはいえ、奇跡的な“差し脚”はまさにディープ級の衝撃と感動を残した。思い出に残る12.24。岡田監督は名馬の最後の雄姿を記憶にとどめ、近づく2007年に思いをはせていた。
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