虎番記者席

■ 岡田監督が辞任決意…
 岡田監督が辞任する。最大13ゲーム差をつけながら優勝を逃した責任を痛感する岡田監督は、横浜戦の試合前、選手全員を集め、今季終了後に辞任する意向を伝えた。V逸が決まった10日深夜にはコーチ陣に辞意を伝えている。12日、レギュラーシーズン最終戦を行うスカイマーク神戸で、南球団社長と会談し、正式に辞意を伝える。球団は慰留に努めるが、岡田監督の決意は固く、翻意は困難な状況だ。後任人事は難航が予想され、手にかけた優勝を逃した阪神に一気に激震が走ることになる。
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■ 39個目のスチール!
10/11 横浜
◆対横浜最終戦
[阪神13勝10敗1分]
神000 100 300=4
横200 000 30X=5
[勝]高宮 1勝
[S]寺原 3勝9敗22S
[敗]阿部 1敗
▼本塁打
(神)
(横)内川14号


 赤星はひるまない。チームは巨人に13ゲーム差をひっくり返され、優勝を逃した。それでも意地は残っている。球界ナンバー1の脚力で、6度目のタイトル獲りに挑む。

 7回、死球を受けたバルディリスの代走としてゲーム参加した。カウント0−1。左投手、吉見のモーションを完全に盗み、二塁へ駆けた。斉藤俊の送球は大きく浮いた。滑り込む必要のない完ぺきなタイミングで今季39個目スチールを成功させた。

 現在、盗塁王争いのトップはヤクルト・福地の41。その差は2。

 「ずっと言っているけど、そんなことはまったく考えていない」

 報道陣の「サインなのか?」の問いにも明白に答えた。

 「そういう場面で出て行ってる。それしかないでしょう」。過去5回、盗塁王に輝いているプライドがにじんだ。

 スタメンを外れたのは6日のヤクルト戦で左手に受けた死球の影響もあった。左手打撲の診断で親指付近にテーピングを巻いて出場し続ける。万全ではない状況でも結果を残す。「出場?あとからということだったんで」。淡々と試合前を振り返った。

 盗塁王に初めて輝いたのは2001年、ルーキーイヤーだった。39を数えた。02、03、04、05とタイトルホルダーになった。プロ8年目を迎えた08年は新人時代と同じ数字を重ね、抜き去ろうとしている。

 明日の中日戦で2盗塁を決めれば、プロ通算350盗塁となり、球団タイ記録になる。偉業を最初に達成したのは吉田義男氏。「牛若丸」と異名をとった阪神の偉大なOBに肩を並べ、そして一気に追い越す可能性もある。

 「あすの出場?自分で決めることではないでしょう」。赤星は慎重だった。でも出ない訳はない。今季全試合出場もかかっている。屈辱にまみれた08年シーズン。最後は笑って終わるだけだ。

■セ・リーグ順位表
[2008/10/11現在]
   勝 敗 分 差 CM
1巨人 84 57 3 優勝 ☆
2阪神 81 59 3 2.5 ☆
3中日 71 67 5 9.0 ☆
4広島 69 70 5 2.5
5ヤクルト 65 74 4 4.0
6横浜 48 93 2 18.0
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