虎番記者席

■ 大和発進!?
 岡田監督の期待を乗せて「大和」が発進する。前田大和が岡山市内の秋季キャンプ宿舎で2軍選手のトップを切って契約更改交渉に臨み、現状維持の480万円でサイン。会見で来季からの登録名を「大和」に変更することを明かした。

 名前を登録名にするのは阪神の現役選手では秀太、太陽に続いて3人目。「前田が重なっていたからな」と若虎へ“改名のススメ”を説いたのは、他でもない岡田監督だった。チームにもう1人の前田姓(忠節)がいる事情もあるが、直々の改名指令は期待のあらわれに他ならない。前田大も「飛躍のきっかけになれば一番いい」と受け入れた。

 今春は高卒新人では異例の1軍キャンプ帯同。オープン戦では“開幕スタメン”にも名を連ねた。開幕後は2軍も、ウエスタンリーグで88試合中83試合に出場し打率.260。遊撃のポジションに定着したことで自信も深めた。「ファームでほぼシーズンを通して試合に出られたことが自信になった」

 今キャンプでは、指揮官から「守備がまたうまくなってるな。内野守備陣の刺激になっているよ」と絶賛を受けた。前田大も「守備から1軍に上がれるように頑張りたい」と守備力に磨きをかける一方で、課題の打撃力アップにも意欲を見せる。来春は2軍スタートが濃厚だが、成長しだいでは抜てきの可能性も。「大和」が2年目の飛躍へひた走る。
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